プロ野球の日本シリーズ第7戦が5日、京セラドーム大阪で行われ、阪神がオリックスに7対1で勝利。阪神が通算成績を4勝3敗とし、38年ぶり2度目の日本一に輝いた。この日、2打点をあげた阪神・森下翔太は日本S新人最多打点記録を7に伸ばした。

 

 MVPは7戦14安打の近本(阪神4勝3敗 京セラD)

阪神

7=000|330|001

1=000|000|001

オリックス

 

勝利投手 伊藤(1勝)

敗戦投手 宮城(1勝1敗)

本塁打 (阪)ノイジー2号3ラン

    (オ)頓宮3号ソロ

 

 オリックスの先発は宮城大弥、阪神は青柳晃洋。

 

 試合が動いたのは4回表・阪神の攻撃。3番・森下翔太のレフト前ヒット、4番大山悠輔の死球で一死一二塁。ここで打席が回ってきたのは、昨夜も本塁打を放っている5番・シェルドン・ノイジー。助っ人はインコースのチェンジアップをレフトスタンドに叩きこみ阪神が先制した。

 

 5回表にも阪神が追加点を奪った。一死一、三塁の場面、森下のライト前タイムリーで阪神がリードを4点に広げた。森下は日本シリーズでの打点を6とし、日本S新人打点記録最多タイに並んだ。続く大山、ノイジーにもタイムリーが飛び出し、スコアを6対0とした。

 

 森下は7回にもタイムリーヒットを放ち、日本S新人最多打点記録を7に伸ばした。守っては青柳からバトンを受け継いだ島本浩也、伊藤将司、桐敷拓馬が0に抑えた。9回裏2アウトから登板した岩崎優が頓宮裕真にソロホームランを許したものの、オリックス打線をこの1点に抑え、阪神が59年ぶりの日本シリーズ関西ダービーを制した。

 

 岡田彰布監督が5度宙を舞った後、今年7月に他界した球団OB・横田慎太郎さんのユニホーム「背番号24」を持った岩崎(岩崎と横田さんは同期入団)も宙を舞った。

 

(文/大木雄貴)