ロサンゼルス・エンゼルスからFAとなった大谷翔平が9日、自身のインスタグラムを更新し、日本国内の全小学校約2万校へ計約6万個の子ども用グローブ寄贈を発表した。

 

 日米で既にスタートしているストーブリーグ。今季のMLBで、日本人のア・リーグ本塁打王に輝いた大谷はこのオフFAとなり、その去就が注目されている。そのさなか、彼から温かいニュースが届いた。

 

<野球を通じて元気に楽しく日々を過ごしてもらえたら嬉しいです。このグローブを使っていた子供達と将来一緒に野球ができることを楽しみにしています!> 
 自身が契約するニューバランス社製のロゴ入りグローブが段ボールに詰められた写真を、このメッセージと共にインスタグラムにアップした。各小学校へ贈られる3個のジュニア用グローブは右利き用が2個、左利き用が1個。日本国内の国公私立の小学校、義務教育学校、特別支援学校を含む約2万校へ、12月から来年3月までを目処に順次寄贈をスタートする予定だ。

 

 ニューバランスのHPで大谷は、こうコメントを寄せている。
<私はこのグローブが、私たちの次の世代に夢を与え、勇気づけるためのシンボルとなることを望んでいます。それは、野球こそが、私が充実した人生を送る機会を与えてくれたスポーツだからです。グローブを寄贈することで、子どもたちが野球というスポーツに触れ、興味を持つきっかけになってほしいと願っています>(2023年11月9日配信)

 

 大谷の行いが、今なお減り続ける野球人口の流れをストップできるかはわからない。だが<野球しようぜ!>というメッセージが、全国の子どもたちに届くことで、何か変わるかもしれない。そう思わせるには十分過ぎるほどの影響力を彼は有している。

 

(文/杉浦泰介)