“巻き”のパッキャオ、公開練習 「戦う準備はできている」 ~RIZIN~
25日、格闘技イベント『超RIZIN.3』(28日、さいたまスーパーアリーナ)に出場するボクシング世界6階級制覇のマニー・パッキャオ(フィリピン)が3日後の安保瑠輝也(MFL team CLUB es)との試合に向け、都内のフィットネス&ボクシングジムKOD LABでの練習を報道陣に公開した。
この日の夕方、都内には雷鳴が響いていた。嵐を予感させたが、パッキャオは予定開始時刻19時よりも約30分早く公開練習の会場に現れた。2年前、『超RIZIN』に出場したボクシング世界5階級制覇のフロイド・メイウェザー(アメリカ)は開始予定時刻を1時間過ぎても現れなかったが、パッキャオは報道陣を待たせはしなかった。
陣営と和やかなムードでウォームアップをスタート。シャドウで魅せる鋭いパンチに数多のシャッター音がジム内に鳴り響く。RIZINのグローブを着けてのミット打ちでは、鋭い打撃音。パフォーマンスの向きもあっただろうが、ミットを持つトレーナーが痛がる素振りを見せた。
約35分、汗を流した後、報道陣の取材に応じた。「この試合のためにトレーニングをしてきた。戦う準備はできています」。フィリピンでもトレーニングを積んできたという。「仕上がり度のパーセンテージは?」と聞かれると、「100%だ」と答えた。「ファンの皆さんを楽しませるためにベストを尽くします」。紳士な対応に終始したパッキャオ。取材後、着替えてジムを後にした。
決戦は3日後。キックボクサーの安保と、ボクシングに準じたルールで戦う。戦前の予想はフィリピンの英雄を推す声が多い。しかしボクサー同士ではない戦いに、波乱が巻き起こる期待感も少なくない。安保が本来パッキャオと戦う予定だった鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)に誓った「天井に穴が開くぐらいの稲妻を落とすから」との約束は果たされるのか。当日のさいたま市の天気予報は曇りである。
(文・写真/杉浦泰介)
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