井上尚弥、9・3防衛戦を「楽しみ」 〜ボクシング世界戦〜

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 31日、ボクシングダブル世界戦(9月3日、東京・有明アリーナ)を3日後に控え、記者会見が神奈川・横浜市内で行われた。世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)は試合に向け、「良い状態に仕上がっているので9月3日を楽しみにしている」と語った。

 

 ルイス・ネリ(メキシコ)との東京ドーム決戦から4カ月後、井上が有明アリーナで迎えるのは元IBF世界スーパーバンタム級王者TJ・ドヘニー(アイルランド)だ。現在3連勝中でいずれも日本開催。5月6日は東京ドームでメイン(井上vs.ネリ)のリザーブマッチとしてリングに上がった。

 

 2人が初めて会ったのは、井上の記憶によれば昨年10月。ドヘニーが井上のスパーリングパートナーを務めたことのあるジャフスリー・ラミド(アメリカ)と戦う前、大橋ジムでトレーニングをした時だという。井上が印象に残っているのは、その4カ月前。大橋ジムの後輩、中嶋一輝を破り、リング上のインタビューで“ラブコール”を受けたことである。井上自身は「まさか戦うことはないだろうと思っていた」のだが、その後ラミドを倒し、東京ドームの試合でもKOで勝ったことで、「(対戦が)現実味を帯びてきたところから意識し始めました」のである。

 

 その実力で“モンスター”の視界に入ってきた37歳。井上もこの試合を「スーパーバンタム級で戦う中で避けられない一戦」と位置付ける。

「自分としてはドヘニーの実力を軽くみていない。みなさんが言うほど簡単な試合になるとは自分自身は思っていない」

 井上はドヘニーに対し、「ファイトスタイル自体は少しずつ変わってきていると思う」と評し、こう続けた。「すごく良いパフォーマンスで仕上げてきて非常に怖い試合する選手だと。そこは楽しみにしている」

 

(文/杉浦泰介)

 

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