二宮: 今シーズンを迎えるにあたって、石原昭久監督からの指示は?

竹下: まず最初にディフェンス面をさらに強化すれば、チームがうまく機能していく、という話がありました。監督は「こういうことをやっていこう」と明確に指示をしてくれるんです。私たち全日本から戻ってきた選手にも「これまでこういうことをやってきたから」という説明をしてくれる。だからリーグ開幕まで短期間だったんですけど、チームに監督が考えたバレーが浸透しやすかったと思います。


 功を奏した緻密な戦略


二宮: 監督は結構細かく指示を出すんですか?

竹下: 細かいですね。現在全日本女子の眞鍋政義監督も細かいのですが、石原監督は攻撃から守備まで全て自分自身で考えて指示を出すタイプ。全ての面において監督が把握しているんです。

二宮: 竹下さんはセッターとして「こうしたい」ということがあれば、監督に相談するタイプ?

竹下: はい。セッターとしての意見は言いますね。監督もセッター出身なので、わかってもらえることも多いんです。でも、チームとしての方向性については監督にお任せしています。

二宮: こうしてちゃんと結果が出ているわけですから、選手も監督を信頼できるでしょうね。

竹下: はい、それはみんな感じていることだと思います。

二宮: 戦略を練るのに、ビデオを使ってフォーメーションの確認をしたりするんですか?

竹下: はい、ビデオは毎日といっていいほど見ますね。時間も長くて、結構細かく指示が出されます。

二宮: でも、それが試合になると、的を得ていると?

竹下: はい。「なるほどな」と思いますよ。

二宮: それはすごい。将来は全日本の候補ですね。

竹下: そうですね。石原監督が全日本の監督になったら、結構おもしろいと思いますよ。

 位田キャプテンの成長

二宮: 竹下さん個人としては、石原監督からどんなことを言われているんですか?

竹下: セッターなので、もちろん組み立て方だったり、アタッカーの使い方といった部分での指示が多いですね。あと、最初の段階で言われたのは位田選手がキャプテンとして1年目で若いということもあって、バックアップをしてもらいたいと言われました。

二宮: 実際、位田選手にどんなアドバイスを?

竹下: いえ、なるべく言わないようにしているんです。

二宮: 自分が思うようにやったらいいと?

竹下: はい。22歳と若いですから、年輩の選手にはどうしても気を遣ってしまいますからね。こちらからは口出ししないようにしているんです。何か悩んだりした時は、位田選手の方から聞いてきますから。

二宮: 竹下さんは全日本でもキャプテンの経験があります。今の位田選手をキャプテンとしてどう見ていますか?

竹下: 今は、とにかく自分のことで精一杯という感じだと思います。でも、(ゼッケンに)キャプテンマークである棒がついたことで、昨年までとは違う責任を感じているでしょうね。

二宮: キャプテンになって位田選手に変化はありますか?

竹下: 自分自身で「変わらなければいけない」という気持ちが芽生えているのは見てとれます。いろいろ悩みながらも、よく頑張っていると思いますよ。

(Vol.3につづく)

竹下佳江(たけした・よしえ)プロフィール>
1978年3月18日、北九州市生まれ。小学2年からバレーボールを始め、5年生からセッター一筋。不知火女子高(現・誠修高)3年時には世界ユース選手権で優勝した。1996年にNEC入社。翌年、全日本代表に初選出され、2000年シドニー五輪世界最終予選からレギュラーに定着した。02年JTに入社し、04年にはプロ契約を結ぶ。2004年アテネ五輪、08年北京五輪と2大会連続で出場を果たす。JTマーヴェラスでは司令塔および精神的支柱としてチームに貢献している。


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