二宮: 今シーズンはほとんどフルセットまでもつれるような試合が少ないですね。スコアだけをみると、圧倒的に勝っているイメージがあります。ただ、東レやNEC、久光製薬と上位チームとは競った試合が多いですね。

竹下: そうですね。でもストレートで勝っている試合でも、内容的には結構苦しんでいる試合もあるんです。楽に勝ったというのは1試合もありません。


 故障者ゼロがチームの強み

二宮: しかし、これだけ長いシーズン戦っていると、どこかでバテたり、ケガ人が出たりして調子が崩れ出すことがよくあります。ところが、今シーズンのJTマーヴェラスにはそういったアクシデントがなかった。それも躍進の要因のひとつとなっているのでしょうね。

竹下: リーグ開幕前の夏場にしっかりとトレーニングをしてきていますから、シーズンをしっかりと戦える体力が身についていると思います。でも、それ以上に大きいのは、シーズン開幕後、週に2試合こなしながら、うまく体をコントロールしてきたということがあると思います。石原昭久監督も選手の様子をよく見ていて、調子が悪そうな選手がいれば「今日はジャンプを控えたほうがいい」などと言ってくれるんです。後半になっても故障者を出さずにやれているのは、そういう部分が大きいかなと思いますね。

二宮: 実際、チームの1週間の流れはどうなっているんですか?

竹下: 基本的には火曜日が休みとなっていて、それ以外は練習しています。火曜日に一度落として、水曜日から徐々にあげていき、試合のある土日にピークをもっていくんです。

二宮: 石原監督はビデオを見せて、細かく戦略や修正ポイントを指示していくようですが、週にどのくらいビデオを見るんですか?

竹下: まず試合が終わった翌日、月曜日の午前中には必ずビデオでチェックしますね。それから休み明けの水曜日、木曜日……考えてみれば、ほとんど毎日のように見ています(笑)。

二宮: その成果は出ていますよね。

竹下: はい、それは私たちも強く感じています。


 勝負強さが優勝へのカギ

二宮: さて、これから決勝ラウンドに向かって最後の詰めに入るわけですが、日本一になった経験もある竹下さんは、これから何が大事になってくると思われますか?

竹下: まずは健康第一。とにかくケガをしないことです。そして、古臭いって思われるかもしれないですけど、最後はやっぱり精神力の勝負になってくると思うんです。最後の1点を取れるかどうか。そういったここぞという場面で逃げなければ、勝ちきれると思います。

二宮: 勝利への執念が最後はモノをいうと。

竹下: はい、そうです。新加入したキム・ヨンギョンにしても大友(現・山本)愛にしても、彼女らがなぜ強いかというと、勝負どころになればなるほど実力を発揮できるからなんです。そういう選手が多ければ多いほど、チームは強くなります。

二宮: 今シーズンのJTマーヴェラスにはそういう勝負強い選手がそろっていると。

竹下: 試合をこなしていく中で、増えてきましたね。

二宮: ヨンギョン選手や山本選手からの刺激も大きいのでは?

竹下: はい、確かにそれはあると思います。あとは厳しい試合を経験していくことで、勝負強くなっていくのかなと思いますね。

竹下佳江(たけした・よしえ)プロフィール>
1978年3月18日、北九州市生まれ。小学2年からバレーボールを始め、5年生からセッター一筋。不知火女子高(現・誠修高)3年時には世界ユース選手権で優勝した。1996年にNEC入社。翌年、全日本代表に初選出され、2000年シドニー五輪世界最終予選からレギュラーに定着した。02年JTに入社し、04年にはプロ契約を結ぶ。2004年アテネ五輪、08年北京五輪と2大会連続で出場を果たす。JTマーヴェラスでは司令塔および精神的支柱としてチームに貢献している。





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