東は日立の藤森、西はシオノギの三輪がMVP! ~JD.LEAGUE~
『JD.LEAGUE AWARDS 2024』が5日に行われ、ニトリJD.LEAGUE 2024 最高殊勲選手賞、新人賞など各賞の受賞者が発表された。年間MVPに相当する最高殊勲選手賞は東地区・藤森捺未(日立サンディーバ)、西地区・三輪さくら(シオノギレインボーストークス兵庫)が受賞。いずれも初の受賞となった。新人賞は東地区・投手部門は新宮怜美(ホンダリヴェルタ)、同野手部門は笠原朱里(日立サンディーバ)。西地区・投手部門は山下千世(豊田自動織機シャイニングベガ)、同野手部門は矢藤輝羅菜(日本精工ブレイブベアリーズ)が選ばれた。
東のMVPは日立の地区優勝、ダイヤモンドシリーズ(DS)準優勝に貢献した藤森が選ばれた。藤森は今季、レギュラーシーズン29試合で打率4割7分6厘をマークし、首位打者のタイトルを獲得。7本塁打、20打点、13盗塁と軒並キャリアハイを叩き出した。しかし本人はチームメイトの坂本実桜が獲ると思っていたという。
「もう完全に実桜が獲ると思っていました。それぐらいすごい成績を残していましたし、ダイヤモンドシリーズまでを含めると一番活躍をしていた。全然私がいただけるとは考えていなくて、本当にびっくりしています」
西のMVPはリーグ最多(日本リーグを含めるとタイ)の19勝を挙げた三輪が輝いた。トヨタレッドテリアーズから移籍してきて1年目。エースとして29試合中26試合に登板し、防御率1.66をマークした。チームを西地区3位に押し上げ、初のプレーオフ進出に導いた。だが三輪も藤森同様、「まさか私が受賞するとは思ってなかった」と驚きの受賞だったという。
また移籍公示リストに上がり、去就が注目される後藤希友(トヨタレッドテリアーズ)が囲み取材に応じた。
「6年間トヨタでプレーさせていただき、会社の大きさや支援の素晴らしさに気付かされる毎日でした。自分としてはこの先のロスオリンピックに向け、自分を変えるためにはどうしたらいいか、レベルアップのためにはどういう目的でやっていくべきかを考えた時、“挑戦がしたい”と移籍を決断させていただきました」
移籍先については「まだ全然決まっていない」とし、海外、国内両面の可能性を示唆した。「東地区は打力がすごく強いチームが多い。レベルの高いチームと対戦を重ねることで自分の成長にも繋がるかなとも思い、東に挑戦したいという気持ちはあります」とも話した。
(文・写真/杉浦泰介)