Legit&BATTLES&INFINITIESが開幕2連勝 新規参入Xが初白星 〜D.LEAGUE〜
6日、日本発プロダンスリーグの「第一生命 D.LEAGUE 24-25 REGULAR SEASON ROUND.2」が東京ガーデンシアターで行われた。開幕2連勝はレギュラーシーズン連覇中のCyberAgent Legit(サイバーエージェント レジット)、Valuence INFINITIES(バリュエンス インフィニティーズ)、dip BATTLES(ディップ バトルズ)。新規参入のList::X(リスト エクス)のほか、昨季8位のSEGA SAMMY LUX(セガサミー ルクス)、同10位のMedical Concierge I'moon(メディカル・コンシェルジュ アイムーン)が今季初勝利を挙げた。このラウンドのMVD(Most Valuable Dancer)にはBATTLESのディレクター兼ダンサーKENSEIが選ばれた。
ROUND.2を終了して勝ちっぱなしは3チーム。昨季レギュラーシーズンを制したLegit、同3位のINFINITIESに加え、最下位と苦しんだBATTLESだ。
1st macthでavex ROYALBRATS(エイベックス ロイヤルブラッツ)を4対2で下したINFINITIES、4th macthでKOSÉ 8ROCKS(コーセーエイトロックス)を4対2で破ったLegitは昨季から着々と積み上げてきた実力に、自信を乗せて踊っているように映る。安定したパフォーマンス、強さを見せている。ともにリーダーを務め、ROUND.2ではエースパフォーマンスで魅せたSEIYAとTAKUMI。SEIYAは「自分たちはブレイキン、ヒップホップとハウスが軸。今回はブレイキンがメイン。23-24シーズンもディレクションしたKODEE ONEというメンバーの作品を“もう1回やろう”というみんなの気持ちが一致団結したことがポイント」、TAKUMIは「(今回のショーで)いろいろなジャンルを披露したんですが、ひとつひとつのジャンルを練習の時からみんなで詰めてきた。そのチーム力、総合力が勝ちに繋がったと思います」と勝因にチームワークを挙げた。
INFINITIESはコレオグラフィーを得意とするROYALBRATSに対し、シンクロパフォーマンス項目は取られたものの、得意な遊び心あるルーティンを見せながらコレオグラフィー項目でジャッジに評価されるなど合わせや揃えという点でも譲らなかった。Legitはシンクロ率の高いフォーメーションがピカイチ。チームの和を見せつつ個でも、アクロバティックでスキルフルな8ROCKSに対抗した。
自らの持ち味を最大限に生かして勝ったという点は、ポッピン全開で挑んだBATTLESにも共通する。2nd macthでダークな雰囲気のオペラ作品を彷彿とさせるLIFULL ALT-RHYTHM(ライフル アルトリズム)に対し、自分たちのスタイルを崩さず戦った。KENSEIは「ポッピンで勝てたことがうれしくて、ずっとポッピン踊っていて、去年はずっと負けて、悔しくて死ぬほど地味練(地味な練習)して、この結果がもらえるのが本当にうれしく思います」と喜び、ステージ上で「そして、RANありがとう」と、SPダンサーとして参加したダンスボーカルグループMAZZELのRANに礼を言った。
「R4SD(フジテレビ系列のダンス番組)で久しぶりにRANに会って、RANのチームで踊ったんです。その時はいい結果が出なかったんですが、普通に(熊本)市役所の前で踊っていた2人が、お互いにチームを引っ張るリーダーになって、つらいこともあって、なんかこう『人間めっちゃむずいよね』みたいな話をして。今回オファーしたら、タイミングよくOKもらって、感謝しかないです」
初のD.LEAGUEという舞台で、ソロパートも任されるなど“助っ人”として活躍したRANも「ご縁があってKENSEIと皆さんの前でパフォーマンスすることができた。僕らのダンスを世の中の皆さんに届けたいと、小さい時からやってきた。それがD.LEAGUEという素晴らしい舞台で叶って、最高な瞬間を迎えることができました。皆さんのおかげ、そしてKENSEIありがとう」と盟友に礼を言い、勝利を噛み締めた。KENSEIは全macth終了後にMVD獲得が発表された。再びステージ上に戻ってきたKENSEIは「自分の中でのMVDはRAN。ストリートダンサーから違うステージにいったが、それを感じさせないソロを見せてくれた。それを後ろから見ていて“カマさんとな”と思いました」と再びRANを称えた。
今季初勝利を挙げたのは3チーム。LUXはクラシックなスタイルでクランプを表現したFULLCAST RAISERZ(フルキャスト レイザーズ)を相手に、小道具を駆使してジャジーなショーを展開。5対1で勝利した。エースパフォーマンスを担当したHINATAは「自分たちが得意なジャンルに、ジャズを加えた。新しい挑戦が自分たちの武器が融合させた作品ができた」と振り返り、「ROUND.1では負けてしまいましたが、ROUND.2で勝ちという結果を持ってこれたのでチームとしてCSに向けて勢いを付けられたらと思います」と意気込んだ。
I'moonはBenefit one MONOLIZ(ベネフィット・ワン モノリス)にSWEEP勝利。昨季はBATTLESに所属していたRihoは新天地でのデビュー戦を白星で飾った。「前回(ROUND.1)、負けてしまってメンバー一同とても悔しい思いをした。ROUND.2はSPでMOMOCAさんというハウサーが入ってくださった。自分らはハウスをメインとするメンバーがいなくて、すごく挑戦的な作品で緊張していました。私自身、チームが変わっての初陣。とっても緊張していましたが、こうやって勝つことができて本当にうれしいです」。ジャズがメインのI'moonとしては新ジャンルへの挑戦だ。
ヴォーグという手を大きく動かすダンススタイルが特長のMONOLIZを相手に「MONOLIZさんは身長が高い。私たちは全員150台。一歩動いた時に向こうはすごく大きく見える。こっちは手ではなく、足で戦おうという戦略もあり、ハウスを踊りました」とRiho。リーダーのCHIKAも「今回SPのMOMOCAさんが演出、振り付けをしてくださいました。私たちはハウスが初めてに近いメンバーがたくさんいた中で、こういうチャレンジする精神が誰かの心に届いたらないいなと思って、いつも挑戦を辞めずに戦い続けています。誰かの心に今日、響いていたらうれしいです」とメッセージを送った。
新規参入のXは、前年新規参入でCS進出を果たしたDYM MESSENGERS(ディーワイエム メッセンジャーズ)と対戦。ROUND.1のアンダーグラウンドなドープな雰囲気からイメージを一新した。カラフルな衣装を纏った8人が「ギョギョギョ」と中毒性のあるリズムに乗って踊る世界観は、まるでTVゲームや海外のポップなアニメを思わせる。ステージ上で弾けるように踊った。「みんなで楽しく踊れました」とSHO-HEY。今回SPダンサーとして作品づくりに参加したYuseiは「勝ったから言うのではなくて、初めてこのステージに立たせてもらって、メチャクチャ気持ち良かったです」と言った。4対2で競り勝ち、2戦目にしてD.LEAGUE初白星を手にした。「(ROUND)1も2も全力でやりました。これからも全力でやります!」とSHO-HEY。次戦はCS常連のRAISERZと対戦する。
リーグ2連覇中のKADOKAWA DREAMS(カドカワ ドリームズ)はSEPTENI RAPTURES(セプテーニ ラプチャーズ)と3対3のドロー。今季初勝利は次戦以降に持ち越しとなった。ROUND.3は11月20日。各チームが自分たちのスタイルを貫き、磨きをかけて臨むのか。はたまた新たな一面を覗かせてくるのかにも注目だ。
(文・写真/杉浦泰介)