青山学院大、2年連続7度目の往路優勝 ~第101回箱根駅伝~
第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)が2日、スタートし、往路(大手町~箱根・芦ノ湖107.5キロ)優勝は5時間20分1秒で青山学院大学。2位は1分47秒差で中央大学だった。復路は明日3日、8時からスタートする。
往路の順位は以下の通り。
(1位)青山学院大学、(2位)中央大学、(3位)早稲田大学、(4位)駒澤大学、(5位)創価大学、(6位)國學院大学、(7位)城西大学、(8位)立教大学、(9位)東洋大学、(10位)日本体育大学、(11位)東京国際大学、(12位)中央学院大学、(13位)順天堂大学、(14位)帝京大学、(15位)山梨学院大学、(16位)法政大学、(17位)日本大学、(※)関東学生連合チーム、(18位)神奈川大学、(19位)大東文化大学、(20位)専修大学
※オープン参加のため順位なし
レーススタート直後、中大・吉居駿恭(3年)が飛び出した。他の20人がけん制し合ったことも重なり、3キロ過ぎで、吉居と20人のその差は170メートルついた。7.8キロで2位集団とは1分8秒差。六郷橋付近から、神奈川大学・大岩蓮(2年)、専修大学・新井友裕(3年)らが、2位集団から離れた。中大・吉居は1区歴代4位となる1時間1分7秒で襷をつないだ。20キロ過ぎ、連覇のかかる青学大・宇田川瞬矢(3年)が2位集団から遅れた。
各校のエースが集う花の2区。14位で襷を受けた東京国際大学のリチャード・エティーリ(2年)が12人を抜き、2位に順位を上げた。この区間、終わってみれば以下3人が区間新を達成した。エティーリは区間新記録となる1時間5分31秒を記録。一時12位まで順位を下げた青学大・黒田朝日(3年)が1時間5分44秒で3位に浮上。創価大学の吉田響(4年)は1時間5分43秒だった。
これまで“ひとり旅”状態の中大。しかし、青学大が山登りの5区で連覇にむけて本領を発揮した。9.4キロ付近、2位まで追い上げた青学大・若林宏樹(4年)が、中大・園木大斗(4年)を視界に捉える。そして、9.55キロでついに青学がトップに立った。若林は1時間9分2分の区間新を記録した。そのほか、早稲田大学は「山の名探偵」の異名をとるめがねをかけた工藤慎作(2年)が3位に順位を押し上げた。
レース序盤、静かに様子を見ていた青学大が終わってみれば“まくった”かたち。出雲駅伝、全日本とここまで二冠を達成している國學院大学はトップと5分25秒差の6位につけている。
青学大が連覇なるのか、國學院大が今季三大駅伝三冠を達成するのか。明日の復路に注目だ。
(文/大木雄貴)