第5回 片岡純子(リスタートランニングクラブヘッドコーチ) ランナーにとってトイレ問題は喫緊の課題
野村乳業株式会社と株式会社スポーツコミュニケーションズのタイアップ企画第3弾のコーナータイトルは<二宮清純の「おなかを育てる」プロジェクト>です。毎回、スポーツ界からゲストをお招きし、コンディショニングなどについて語り合います。
元日本記録保持者
二宮清純: 今回のゲストは1993年、1995年世界陸上1万メートル女子日本代表、現在はリスタートランニングクラブでヘッドコーチを務める片岡純子さんです。よろしくお願いします。
片岡純子: よろしくお願いします。
二宮: 95年の世界陸上はスウェーデン・イエテボリで開催された大会ですよね? 私、取材に行きましたよ!
片岡: あ! そうだったんですか。
二宮: 青空がとても綺麗だった記憶があります。
片岡: 当時は観光に全く興味が無くて……。今思えばもったいなかったなァ(笑)。
二宮: 片岡さんは、1万メートルの元記録保持者(31分31秒12)です。いつ頃、この記録を?
片岡: 95年5月、水戸国際陸上競技大会で記録しました。バルセロナ五輪1万メートル金メダリストのデラルツ・ツルさんと首位争いを演じて、ラスト1周まで先頭だったのですが、結果は2位でした。今はペースメーカーがいるので、また違うレース展開だったと思います。
二宮: マラソンにも挑戦されました。
片岡: はい。自己ベストは2時間28分20秒でした。アトランタ五輪の選考レースだった96年1月の大阪国際マラソンにも出場しようとしたんですが……。
二宮: なにかアクシデントが?
片岡: 95年の年末に右股関節を疲労骨折して断念せざるを得ませんでした。
二宮: それは残念。
片岡: 故障でオリンピックに出場できなかったのはとても残念でした。でも今、振り返れば1万メートルである程度の成果を出せたので良かったと思っています。
「お通じが一定に」
二宮: では、本題に入りましょう。片岡さんはマイ・フローラを飲み始めて2週間くらい経過したそうですね。お味は?
片岡: 美味しいです。野菜ジュースより飲みやすいな、というのが初めの印象。酸味が程よいな、と……。
山川千秋(野村乳業): ありがとうございます。植物乳酸菌が作り出す乳酸由来の酸味なので、まろやかなのが特徴です。発酵の過程で野菜の香りも緩和されます。
片岡: 甘すぎなくて、飲むのが継続しやすいです。それに1日たった100mlでいいなら、なおさら続けやすいですよね。
二宮: 飲むタイミングは?
片岡: 朝飲んでいます。
二宮: そのままストレートで飲んでいますか?
片岡: はい。ほかの飲み方があるんですか?
二宮: 牛乳で割ったり、みかんジュースで割ったりするのもおすすめ。
片岡: そのままでも十分美味しいので満足していますが、“味変”もいいですね。
二宮: 便秘に悩む女性が多いなか、片岡さんは?
片岡: 現役を引退してから便秘とは無縁です。そういえば、これまでお通じが来る時間帯がバラバラでした。マイ・フローラを飲み始めてから、一定の時間にお通じが来るようになりました。
二宮: 決まった時間に便が出ると、ホッとしますよね。
片岡: はい。ランニング指導に向かう移動中、おなかが痛くなって“え、今っ!?”と困ったことがありました。決まった時間にお通じが来るのは嬉しいですね。
二宮: 普段の食生活は?
片岡: 朝はヨーグルトとグラノーラを食べています。
二宮: それは腸活を意識して、ですか?
片岡: いいえ、自然とそうなりました。
二宮: 時間帯は?
片岡: 朝、軽めの食事を終わると、もう10時~11時の間にお昼を食べます。次は17時~18時に軽食を摂ります。そして、19時からのランニング指導を終えて帰宅後、21時~22時に少し食べて就寝です。夜にランニング指導がない時は、17時~18時にしっかり夕食を摂ります。
免疫細胞の7割は腸に
山川: それを考えると、朝は軽めの量で正解かもしれません。
片岡: 私の場合、ご飯とお味噌汁、と言った一般的な朝ご飯メニューを食べるとおなかが張ってしまうんです。
山川: 夕食が遅い時は、無理に朝食を摂らなくてよいと思いますよ。おそらく寝ている間、最後に食べたものを消化している。その状態で朝食にボリュームがあると、胃腸の休む時間が無くなってしまう。
片岡: 感覚的にこの食生活が合っているなと思っていたのですが、理にかなっていたんですね。
二宮: 現役時代、胃腸の問題で悩んだことは?
片岡: 当時は“痩せていた方が速く走れる”と考えていた時期があり、食事量を減らしていた時がありました。たぶん、それが原因で便が出にくいことがありました。
二宮: 食事の量を減らすというのは、炭水化物をカットするとか極端なものだったのでしょうか。
片岡: そういう極端なものではなかったです。1つの栄養素を丸々カットするのではなく、主食も副菜も少しずつ残して、全体量を減らしていました。今考えてみれば、便は良い状態ではなかったかもしれない。もしかすると、パフォーマンスにも影響が出ていた気がしますので、その点は後悔しています。
二宮: 長距離選手は風邪を引きやすいと聞きますが、片岡さんは?
片岡: 大会前に知恵熱みたいなのは出ていましたね。
二宮: 山川さん、腸活の観点からいかがでしょうか。
山川: 免疫細胞の7割が腸にあると言われています。過酷なトレーニングにより胃腸に負担がかかり、大会直前に体調を崩しやすくなるのかもしれません。
二宮: 過酷といえば、長距離ランナーは高地トレーニングをよく行ないます。
片岡: 私たちの世代がちょうど、高地トレに着手し始めた頃でした。中国の昆明に行き、全員1度はおなかを壊した記憶があります。
トイレには長蛇の列
二宮: 原因は水でしょうね。
片岡: たぶん、水が原因かな、と。誰かしら必ず1人は寝込んでいたので、食事の席で全員が揃うことはなかった。
二宮: 高地トレは、慣れないうちは苦しかったでしょう。
片岡: 走っていると苦しくなり、実際タイムも落ちていました。それと平常時から脈拍が10くらい上がっていました。帰国後、平地で走ると楽に感じられたし、タイム、結果にも結び付いたので大いに成果はありました。
山川: 環境の変化や長距離ランナー特有の追い込みトレーニングで、体には相当な負荷がかかるそうですね。消化器系の不調を訴えるランナーが少なくない、という論文を目にしたことがあります。
二宮: 片岡さんの周囲に、過敏性腸症候群(IBS)などの症状に苦しむ選手は?
片岡: 当時、IBSという病名を認識していなかったのですが、苦しんでいた選手はいたと思います。体を酷使しているにもかかわらず、“腸を労わる”という意識もなかったから……。私の選手時代にマイ・フローラがあったらよかった(笑)。
二宮: ところで、指導している一般ランナーと、おなかの不調について話すことはありますか。
片岡: よく、ありますよ! ランナーにとって“トイレ問題”は喫緊の課題です。マラソン大会だと、トイレに行くのに長蛇の列をつくります。
二宮: あれは深刻な問題ですね。
片岡: はい。仮に長時間、列に並んでトイレに行けたとしても、今度はスタート前に体が冷えてしまう問題も出てきます。だから、毎日一定の時間にお通じ来る大切さは、ランナーならみんな、痛感しているんじゃないかなァ。今後も、マイ・フローラにはお世話になると思います。
<片岡純子(かたおか・じゅんこ)プロフィール>
1970年、東京都生まれ。東京都農業大学短期大学を卒業後、大京に所属した後、富士(現みずほ)銀行に移籍。1993年世界陸上ドイツ・シュツットガルト大会、95年同スウェーデン・イエテボリ大会の1万メートル女子日本代表。同種目の元記録保持者(31分31秒12)である。フルマラソンにも挑戦し、自己ベストは2時間28分20秒。2007年から(株)RESTARTランニングクラブを主宰し、ヘッドコーチとして市民ランナーの指導、大会・イベント運営にあたる。2018-2019年BS日テレ「サブ4!!」監修・出演。
(文・写真/大木雄貴)

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