重松星誉(東京ヴェルディフットサルチーム/四国中央市出身)第2回「トシがいてくれたから勝てた」
東京ヴェルディフットサルチーム(東京都フットサルリーグ2部)でプレーする重松星誉(としたか)は愛媛県土居町(現:四国中央市土居町)の出身である。

「©TOKYO VERDY CLUB」
土居町は、2004年4月1日付で宇摩地域の2市・1村(伊予三島市、川之江市、新宮村)とともに合併し、現在は四国中央市となっている。合併前の推計人口は約1万7000人(04年3月1日時点)。
「有名なのは隣町の伊予三島市や新居浜市の方でしょうかね」と重松。県東部、伊予三島市と新居浜市という四国有数の工業都市の間に位置しているのが土居町だ。
本人を取材するにあたり、どうしても聞きたいことがあった。それは星誉(としたか)という名前の由来である。
名付け親は「母方の祖父」
「1回できちんと読まれたことはありますか?」と水を向けると、「今の年齢(42歳)まで、誰にも1回で正しく読まれたことはないです」と苦笑し、由来を説明した。
「この名前は母方の祖父(亀井貞雄)が付けてくれたんです。星(とし)は、私が夕方から夜にかけて生まれたみたいなので、夜空の星を連想して付けたようです。誉(たか)は名誉から持ってきたようです」
そして、続けた。
「じいちゃんがつけてくれた人の名前は、みんな変わっています。母がひらがなで“あけぼの”ですし、叔母さん(母の妹)は漢字で“潮(うしお)”さん。私は、じいちゃんがつけてくれた最後の名前です」
祖父は土居町の町議会議員だったそうだ。
重松は自らの幼少期を「わんぱく少年でした」と振り返る。土居小学校1年時に地元の土居サッカークラブジュニア(以下、土居SC)に入団した。
土居SC入団当初から、「ずっとGKでした」。入団時にGKが不在だったこと、身長が平均より大きかったこと、さらには「父がサッカーをやっていて、ポジションがGKだった」ことが、決め手となった。
父・賢二は土日に息子の試合があれば、車での送り迎えを買って出た。土居SCの活動が無い時は、「近所のサッカーゴールがある空き地でGK練習に付き合ってくれた」。スパルタ親父かと思いきや、「父は、私のプレーについて“ああだ、こうだ”は一切、言わなかった」。
川口能活への憧れ
憧れたのは川口能活だ。言うまでもなく、サッカー日本代表のゴールを長きにわたって守り続けたGKである。身長180センチとGKとしては小柄ながら、抜群の反射神経と闘争心で日本代表のピンチを何度も救った。

リュックは、現在契約中のスポーツアパレルブランド「one8ty」のもの。
1996年のアトランタ五輪ではU-23日本代表のGKとしてブラジル戦勝利の立役者となった。ワールドカップには4大会連続でメンバーに選出された(1998年フランス大会、2002年日韓大会、2006年ドイツ大会、2010年南アフリカ大会)。特に、98年フランス大会では、アルゼンチン代表に惜敗したものの、ガブリエル・バティストゥータ、クラウディオ・ロペスら豪華な攻撃陣にわずか1失点しか許さなかった。
「小学生の時、川口さんのプレー集のVHSを買ってもらいました。プレーも大好きだし、カリスマ性もあるGKでした。自分も反射神経が良いタイプなので、この頃からプレーを参考にしていました」
「他のポジションに興味はなかった?」と聞くと、重松は口角をあげてこう答えた。
「無かったです。チームメイトや周囲の人々に“トシが居てくれたから勝てた!”“ありがとう”と言われることに、とてもやりがいを感じていました」
さらには、こうも。
「チームメイトやコーチ、親御さんたちに“どうやってあのシュートは、止められたの?”と聞かれたり、“プレーが野性的だよね”と言われました」
憧れを抱いた川口も積極的なプレーが持ち味だった。少年の日の重松は、川口の姿に自らを重ねていたのだろう。
「土居町が田舎なので、サッカー以外の遊びといえば、川とか山とかに行ったり、木登りしたり……。プレーにつながっているかわからないけど、野性的と言われたのは、そういう遊びも影響していたのかな」
彼は照れくさそうに、そう言った。
(第3回につづく)

<重松星誉(しげまつ・としたか)プロフィール>
1982年6月26日、愛媛県四国中央市生まれ。小学校1年生でサッカーを始めた。大学1年時、「助っ人で加わったことがきっかけ」となりフットサル活動をスタートさせた。東京都のフットサルチーム(小金井ジュールー情熱ロンリネスーバンフ東京)を中心に渡り歩き、2022年から東京ヴェルディクラブ・フットサルチームでプレーしている。身長172センチ、体重72キロ。ポジションはゴレイロ。スポーツアパレルブランド「one8ty」契約選手。
(文・写真/大木雄貴、写真提供/TOKYO VERDY CLUB)
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