駒澤大が2ぶり17回目Ⅴ ~第57回全日本大学駅伝~

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 第57回全日本大学駅伝対校選手権大会が2日、愛知・熱田神宮~三重・伊勢神宮間(8区間、106.8キロ)で行なわれた。駒澤大が2年ぶり17回目の優勝を果たした。2位以降は、中央大、青学大、國學院大、早大、帝京大、創価大、順天堂大がシード権を確保した。

 

 1区スタートから、27校を引っ張ったのは大会初登場となった志學館大・中村晃斗だった。見事区間賞、1位で2区へと襷をつないだ中村は、「出雲で悔しかったので、それを今回ぶつける。チームの雰囲気が悪かったので、エースの役割を果たすと決めていた」と語った。

 

 しかし、2区以降、駒澤大、中央大、早稲田大ら5強と言われる大学と帝京大などが地力を見せ始めた。

 

 事実上、優勝を決定づけたのは5区を走った駒澤大・伊藤蒼唯だ。12.4キロのコースを35:01で駆け抜けた。このタイムは、区間記録を17秒も更新する新記録となった。この後も、安定した走りで襷をつないだ駒澤大。7区の中継地点では2位・中央大に1分以上の差をつけた。

 

 7区の13.8キロ過ぎ、トップを走る駒澤大・佐藤圭汰は2位を走る中央大・岡田開成との差を2分に広げた。レース後半は駒澤大の“ひとり旅”で全日本は幕を閉じた。駒澤大のタイムは5時間6分53秒、中大が2分秒差の2位、青学大が2分35秒差の3位だった。

 

 3位でフィニッシュした青学大・原晋監督は「出雲駅伝の大惨敗の7位からかたちはつくれた」と大会を振り返り「箱根は私どもが獲ります!」と3連覇に向けて前を向いた。

 

(文/大木雄貴)

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