ミラノ・コルティナ冬季パラ日本代表内定選手が意気込み 小須田「2冠はブレない」川除「結果で恩返し」

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 25日、日本障害者スキー連盟は東京・日本財団ビルで2025/2026シーズンキックオフ記者会見を行い、来年3月開幕のミラノ・コルティナ冬季パラリンピックの代表内定選手が意気込みを語った。

 

 パラスノーボードの小須田潤太(オープンハウス)は2冠を狙う。21年東京夏季パラリンピックでは男子走り幅跳びに出場したが、22年北京冬季大会後はスノーボード一本に絞っている。今年3月にカナダで行われたFISパラスノーボード世界選手権大会のバンクドスラロームを制した。スノーボードクロス 5位入賞と2冠は現実味を帯びてきている。とはいえ今季のW杯で優勝はまだない。

「世界選手権から2冠することを目標に動き続けている。今季W杯2戦とも表彰台に立ったものの、1位には遠く及ばない。このタイミングで突きつけられました。とにかく2冠という目標をブラさず突き進んできたい」

 

 ノルディックスキーの川除大輝(日立ソリューションズ)は前回の北京大会の男子20kmクラシカル立位で金メダルを獲得。イタリアで「2大会連続で金メダル獲得したい。また複数種目でメダル獲得できるよう頑張りたいです」と抱負を述べた。また感謝を伝えたい人を聞かれると、「僕はみんなに支えられてきた。誰か一人とは言えません」と、これまで関わってきた人に対しての感謝の意を示した。そして、こう決意表明した。
「応援されている選手である以上、頑張っているか(どうか)は関係ない。結果で評価される世界。結果で恩返しできたらいい」

 

 また北京大会で3冠(女子滑降、同スーパー大回転、同スーパー複合=いずれも座位)の村岡桃佳(トヨタ自動車)はケガのため欠席。11月の海外合宿中の練習で転倒し、左鎖骨を骨折。現在は国内の病院に入院中で、1月からトレーニングを再開する予定だという。

 

 会見ではベテラン勢の存在感を放った。アルペンスキーの森井大輝(トヨタ自動車)は7大会連続、ノルディックスキー&バイアスロンの新田佳浩(日立ソリューションズ)は8大会連続のパラリンピック出場となる。ともに45歳のレジェンドが長く競技を続けられる理由をこう答えた。
「ただただスキーが好きだから。なおかつ僕の場合はプラスアルファ用具を改善したり、もっともっと速くなったり、上手くなったりすることができると思っていますし、実際にそうなっている。そういったところがすごく楽しい」(森井)

「自分の技術の完成形が分からないからこそ、もっと上手になるんじゃないかと取り組み続けている。年齢的にも昔は速く動けてたなって思うんですが、でもそれ以外にいろんな気付くポイントがある。だからこそ僕は続けられているのかなと思います」(新田)

 

 スノーボードチームのキャプテン小栗大地(SCSK)は18年平昌大会から3大会連続の出場となる。44歳のベテランは「今シーズンは今までになく自分でも上達を感じています。ただ仕上がることはたぶんないと思うんです。そこに向けて、常に右肩上がりで成長していきたいと思いますが、仕上がることはない。そうなったらもう引退ですね」と言って会場を和ませた。「仕上がることはない」との感覚は、森井と新田が競技を続けると同じだ。競技への想いに加え、まだ上手くなれる、速くなれるとの向上心は衰え知らずだ。

 

 クリスマスの午後に和やかな雰囲気で行われたキックオフ会見。イタリアの地でベストを尽くし、満面の笑顔を咲かせてほしい。

 

(文・写真/杉浦泰介)

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