明るく楽しい池山ヤクルト
私事ですが、先日球団からも発表があったように古巣の香川オリーブガイナーズで球団アドバイザーを務めることなりました。ガイナーズが今、少し低迷していることもあり、「西田さんにはアドバイザーとして、何か気づいたことあったら言っていただきたい」というオファーをもらいました。あとリクルートやスポンサーとの繋がりを含め、力になれればと思っています。現場は監督の熊野輝光さんにお任せして、私はそういったところを頑張っていきたい。まぁアドバイザーですから、気楽に楽しくやっていきたいと思っていますので、皆さん、引き続きよろしくお願いいたします!
プロ野球は開幕して1カ月以上が経ちました。昨季セ・リーグ王者の阪神は4月30日現在で首位に立っています。クリーンアップが好調で、中でも佐藤輝明選手は打撃三部門でトップ(ホームランはタイ)に立っています。森下翔大選手とともにWBCで大谷翔平選手や鈴木誠也選手らと大舞台でプレーしたのは大きかったと思います。やはり世界規模の野球を体験し、レベルの高いところでプレーすると自信も付く。いつでも打てそうな感じがするんです。
あとはメンタル的にも、いろいろと切り替える力が付いてきたんじゃないでしょうか。ゾーンの低めは絶対振らないとかね。打線は森下選手、佐藤選手、大山悠輔選手の3、4、5番が固定できている。過去の阪神を見ても、そういう軸がしっかりしている時は強い。藤川球児監督としても心強いでしょう。
その阪神を追う東京ヤクルトは、今季、池山隆寛新監督を迎え、好スタートを切りました。4月30日時点で17勝11敗の貯金6。阪神とはわずかゲーム差1です。6年間の2軍監督経験を生かし、若手とコミュニケーションが上手く取れているように見受けられます。ベンチでも監督自らが明るく楽しく振る舞っています。野村(克也)さんや髙津臣吾前監督もそうですが、選手の掌握術に長けていますね。
リリーフ陣の役割分担ができていて、大事に使っている印象です。池山監督はピッチングコーチともいいコミュニケーションが取れているのだと思います。抑えのホセ・キハダ投手はコントロールが若干バラつきありますが、球に力がある。非常にいいですね。2020年から2年連続で最優秀中継ぎ投手に輝いた清水昇投手も復活しました。
打線は村上宗隆選手がMLBのシカゴ・ホワイトソックスに移籍し、一発で流れを変えられるホームランバッターが抜けたわけですが、今のところ順調に来ていると思います。あとはこの勢いが前半戦50試合、60試合を過ぎた時点でどうなってるかが注目ポイントです。
エンタメ性の高いABS
私の古巣カープは、少し元気がありません。先発転向した栗林良吏投手をはじめ投手陣が踏ん張っていますが、打てていない印象です。今は若手等を試している感じで、レギュラーを固定できるまでには至っていません。インパクトプレイヤーの台頭が求められます。今はチャンスをもらってる若い選手たちが、カープらしく育成しながらどれだけ伸びていくかにかかってくると思います。5月はカープの季節なので、まずは前半戦で5割復帰を目指して欲しいところです。
MLBでは村上選手がルーキーながらホームラン王争いのトップに立っています。デビュー戦から3試合連続ホームランや、日本人最多タイの5試合連続弾。30試合に出場し、打率2割4分1厘、12本塁打、23打点、OPSも940を記録しています。正直言えば、村上選手と巨人からトロント・ブルージェイズに移籍した岡本和真選手はもう少し苦戦すると思っていましたが、いいスタートを切りましたね。あとは100試合ぐらい経過し、500打席、600打席立った上で結果がどうなっているかに注目です。
あと大谷ファンの私としては、彼が打つところをもっと見たい。今季は投打の“二刀流”、完全復帰のシーズン。ここまで5試合に先発し、防御率は両リーグトップの0.60と申し分のない投手成績ですが、彼に対する期待値は高いので、もっとホームランを見たい。大谷選手がホームランを打つかどうかは、私の元気のパラメーターになっていますから。
MLBは今季からABS(ロボット判定)を本格導入しています。ファンの人たちもバックスクリーンに表示されて分かりやすいでしょうし、実際のリアクションもいい。魅せる部分という点でも
それでは、今月はこのへんで。ゴールデンウイークは野球に限らず、ボクシングやラグビー、サッカーと盛りだくさんなので皆さんも楽しんで、お過ごしください。
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<西田真二(にしだ・しんじ)プロフィール>
1960年8月3日、和歌山県出身。小学3年で野球を始める。PL学園高、法政大学を経て、83年にドラフト1位で広島カープに入団。高校時代は78年夏にエース&4番として甲子園優勝に貢献した。大学時代は5度のベストナインに輝くなど、3度のリーグ優勝に導いた。プロ入り後は左投げ左打ちの外野手として、91年のセ・リーグ優勝に貢献するなどカープ一筋13年で現役を終えた。現役引退後は野球解説者を経て、カープ、四国アイランドリーグ(現・四国アイランドリーグplus)の愛媛、香川などで後進を育成。20年より6年間、セガサミー野球部の監督を務め、都市対抗野球大会4度、社会人野球日本選手権大会に2度出場に導いた。26年からは野球解説者に復帰した。