レタリック(神戸)、MVP含む個人4冠! 新人賞はアーリーエントリー初の上ノ坊 ~リーグワン~

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 8日、「NTTジャパンラグビー リーグワン 2025-26 アワード」が都内で開催され、ディビジョン1のMVPには優勝したコベルコ神戸スティーラーズのLOブロディ・レタリックが輝いた。レタリックは最多トライゲッターに加え、ベストフィフティーン、各チームの選手が選ぶ「プレーヤー・オブ・ザ・シーズン」も受賞し、個人4冠となった。新人賞はアーリーエントリーながらプレーオフを含め14試合で先発出場し、11トライ(そのうちPO1)をマークしたスティーラーズのFB上ノ坊駿介が選出された。ベストフィフティーンにはスティーラーズから最多5人が選ばれた。

 

 

 優勝チームの共同主将の1人で最多トライゲッター、文句なしのMVP受賞と言っていいだろう。それほどレタリックの今季の活躍はすさまじかった。オールブラックス(ニュージーランド代表)、スーパーラグビーのチーフス(ニュージーランド)でもチームメイトだったアーディ・サベア、アントン・レイナートブラウンも「一緒にプレーしたこれまでのキャリアでも最高のパフォーマンスだった」と証言した。

 

「彼はスーパーマン。口数は多いわけではないが行動で示してくれるリーダーです。ガズラ(レタリック)とプレーしたことは何度もありますが、今シーズンがベストパフォーマンスだった」(サベア)

「正直今までも世界最高の選手だったと思います。ただ、今シーズンに関しては間違いなく今まで一番いいパフォーマンスを出していた。それだけほんとに圧倒的なパフォーマンス。その上で、彼がオールブラックスに選ばれない、選ぶことができないというのはあまりにもクレイジーだと思います。オールブラックスにとって彼は必要な存在」(レイナートブラウン)

 

 レフリー目線からの話も聞いた。ベストホイッスル賞に4季連続で輝いた古瀬健樹レフリーの談。

「すごいフィットネスの持ち主。(試合時間が)75分になっても、どこにでもいる。チームのことを理解し、誰が抜け出すなどもわかった上でサポートに走っている。ラグビーIQが高い」

 

 この5月で35歳になったが、無尽蔵なスタミナは日々の鍛練の賜物か。チーフス時代からの付き合いであるフィル・ヒーリーヘッドアスレティックパフォーマンスコーチとのトレーニングはレタリック本人によれば「現状を維持するもの」だが、それだけ元々の基準が高いのだろう。チームメイトの山下裕史は「グラウンドでは毎回、鬼気迫るプレーを見せますが、そこから離れると別人のよう」と言い、ウエイトトレーニングルームでの様子をこう明かす。「懸垂を多くできるわけでもないですし、身体も締まっているわけでもない。ザ・ラグビー選手って感じですね」

 

 2023年12月にスティーラーズに復帰した際、レタリックは「スティーラーズをトップの位置に押し戻すのが私に与えられた役割」と語っていた。まさに有言実行のリーダー。来季はデイブ・レニーHCをはじめとしたコーチングスタッフ、サベアとレイナートブラウンらが去る。レタリックは残留する意向を示した。

 

 主な受賞チーム、選手は次の通り。

 

【優勝】

コベルコ神戸スティーラーズ

【準優勝】
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ

【3位】

埼玉パナソニックワイルドナイツ

【4位】

東京サントリーサンゴアス

【フェアプレーチーム賞】

埼玉パナソニックワイルドナイツ

 

【MVP】
ブロディ・レタリック(コベルコ神戸スティーラーズ) 初

【新人賞】
上ノ坊駿介(コベルコ神戸スティーラーズ)


【得点王】
チェスリン・コルビ(東京サントリーサンゴアス) 185得点 (9T/40G/20PG) 初

【最多トライゲッター】
ブロディ・レタリック(コベルコ神戸スティーラーズ) 17トライ 初

【ベストキッカー】
山沢拓也(埼玉パナソニックワイルドナイツ) 86.1% 初

【ベストラインブレイカ―】

木田晴斗(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ) 23回 初
チェスリン・コルビ(東京サントリーサンゴアス) 23回 初
【ベストタックラー】
ティエナン・コストリー(コベルコ神戸スティーラーズ) タックル成功数 245回 同成功率86.6% 初

【優秀ヘッドコーチ賞】
デイブ・レニー(コベルコ神戸スティーラーズ) 初

【ベストホイッスル賞】
古瀬健樹 4季連続4回目

 

【ベストフィフティーン】
PR1 クレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ) 初
HO マルコム・マークス(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ) 2季ぶり3回目 ※TL時代は含まず
PR3 オペティ・ヘル(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ) 5季連続5回目
LO ブロディ・レタリック(コベルコ神戸スティーラーズ) 2季連続2回目 ※TL時代は含まず

LO ハリー・ホッキングス(東京サントリーサンゴアス) 3季ぶり2回目

FL アーディ・サベア(コベルコ神戸スティーラーズ) 2季ぶり2回目
FL ティエナン・コストリー(コベルコ神戸スティーラーズ) 初
No.8 マキシファウルア(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ) 初
SH TJ・ペレナラ(リコーブラックラムズ東京) 2季連続2回目 ※TL時代は含まず
SO 山沢拓也(埼玉パナソニックワイルドナイツ) 初 ※TL時代は含まず
CTB タリ・イオアサ(コベルコ神戸スティーラーズ) 初

CTB アントン・レイナートブラウン(コベルコ神戸スティーラーズ) 初

WTB 竹山晃暉(埼玉パナソニックワイルドナイツ) 初
WTB マーク・テレア(トヨタヴェルブリッツ) 初

FB チェスリン・コルビ(東京サントリーサンゴアス) 初

 

【プレーヤー・オブ・ザ・シーズン】
ブロディ・レタリック(コベルコ神戸スティーラーズ) 初

【ゴールデンショルダー】
ベン・ガンター(埼玉パナソニックワイルドナイツ) 初
【社会貢献賞】

クボタスピアーズ船橋・東京ベイ 初

 

(文・写真/杉浦泰介)

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