第22回「海洋環境保護の大切さを知る」~明治安田×日本セーリング連盟~日本の海を未来につなげる~

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「ひとに健康を、まちに元気を。」をコンセプトに、社会貢献活動を展開している明治安田生命保険相互会社(以下、明治安田)とのタイアップ企画です。

 

 

「自分ならどうする?」

 

「明治安田×日本セーリング連盟~日本の海を未来につなげる~(主催:日本セーリング連盟/協賛:明治安田)」という名のイベントが5月31日、神奈川県藤沢市の江の島ヨットハーバーで行なわれました。これは子どもたちにセーリングを体験する機会を提供したり、海洋環境保護の大切さを学んでもらうことが狙いです。雲一つない青空のもとで、昨年に続き第2回目の開催となりました。報道陣に公開された午前の部には、かながわジュニアスターズの3期生(全員6年生)25名が参加しました。

 

 かながわジュニアスターズとは、世界で活躍する神奈川育ちのトップアスリートを発掘、育成する「タレント育成能力開発プログラム」として結成された組織です。神奈川県内の小学4年生(約1000名の応募)を対象にスポーツ能力測定会を実施し、選び抜かれた約160名がメンバーとなっています。

 

 開会式では、全日本選手権優勝4回、国民スポーツ大会3連覇中のセーリング日本代表・冨部柚三子(とんべゆみこ)選手が挨拶しました。冨部選手は、自己紹介を兼ねたプレゼンテーションの中で、こんなことを子どもたちに伝えました。

 


「夏は海水浴のお客さんでビーチがいっぱいになります。お客さんが持ってきたビニール袋やゴミが飛ばされて、海に流れてしまう。セーリングの試合中、そのゴミが浮いていれば避けられますが、少し沈んで見えないとゴミに引っかかり、スピードが遅くなったりします。競技で競う人や趣味でセーリングを楽しむ人のためにも、海の環境を大事にしてほしい。
 また、セーリングは天気や海洋状況に左右される競技です。私たちの暮らしは、地球に影響を及ぼしています。私はペットボトルではなくマイボトルを持ち歩き、買い物はビニール袋ではなくエコバックを使うなどしています。今回のイベントを機に、“自分だったらどうするか?”を少しでも考えながら、(イベントを)体験してくれたらうれしいです」

 

 冨部選手のプレゼンテーションが終わると、子どもたちはA班、B班、C班の3つにわかれました。

 

A班:サンゴ礁ラボ→トレーニングセッション→セーリング体験
B班:セーリング体験→サンゴ礁ラボ→トレーニングセッション
C班:トレーニングセッション→サンゴ礁ラボ→セーリング体験

 

 筆者はA班(小学生9名)に同行しました。

 

「サンゴの護岸効果」とは

 

 はじめはサンゴ礁ラボです。3名、4名、2名と分かれてテーブルを囲みました。

 

 このラボでは、株式会社イノカの研究員が司会進行を務めました。(株)イノカは、海をはじめとした水域の自然環境を、水槽などを用いて陸地に再現する環境移送に取り組むベンチャー企業です。これらの独自技術と企業との連携により環境課題の解決に取り組むと共に、自然の面白さを広める教育活動にも力を入れているとのことです。

 

 ラボはクイズ形式で進行しました。第1問は「サンゴは、動物? 植物?」。これはほとんどの生徒が「動物」と正解しました。第2問は「サンゴは、どうやってふえる?」。正解は「卵を産む(有性生殖)」です。しかし、研究員は「さらに、もう1つの方法がある」と言います。「……分裂?」と自信無げにひとりの男の子がつぶやきました。すると、研究員は「鋭いっ! 無性生殖と言われる分裂でもサンゴは増えるんです」と褒めました。

 

 第3問は「サンゴは人間にとって、どんな“やくわり”がある?」というもの。4つの選択肢がモニターに映し出されました。
A:くらしをまもる B:おかねを生む C:食べものがとれる D:地球温暖化をやわらげる

 


 ジュニアスターズは一生懸命、選択肢を絞っていましたが、「正解は……実は全部でーす!」と研究員。「1つだけとは言っていないから! って、ちょっといじわるだったよね(笑)」と子どもと保護者から笑いを誘いました。研究員は、特に「A:くらしをまもる」について、こう解説しました。

 

「サンゴ礁には護岸効果というものがあります。サンゴ礁のあるところに波がくると、その波を穏やかにしてくれるんです。波は陸をどんどん削ってしまいます。我々が暮らしている陸を守ってくれているのがサンゴ礁なんです」

 

 子どもたちは「へえ~!」と声をあげ、教室の後ろで見ていた保護者たちも目を丸くしていました。さらに研究員は続けました。
「このまま温暖化が進み、水温が上がってしまうと20年後には70%のサンゴ礁が死んでしまうんです」

 

 この数字がモニターに映し出されると、教室内の空気が引き締まりました。「だからこそ、環境を守るために自分ができる小さなことからやっていこう」と研究員は子どもたちに伝え、ラボは終了しました。

 

「未来世代に希望溢れる社会を」

 

 

 続いては、開会式でプレゼンテーションをした冨部選手によるトレーニングセッションです。ヨットの操縦中、船体を傾けて方向転換をすることがあります。そのため、「体幹の安定性が重要になってきます」と冨部選手は語り、自身がヨットを操縦している写真を子どもたちに見せました。船体から、冨部選手の体が大きくせり出している迫力満点の画像でした。

 

 バランス感覚を養うためのトレーニングが実施されました。2人1組で、片足で立ち、互いの上半身を軽く押し合いながらバランスを保つ練習です。ジュニアスターズの選手たちは腕や足先を使ってバランスを保とうとしました。すると、冨部選手はこうアドバイスしました。

 

「お尻とお腹に力を入れてみて。キュッと引き締める感じわかる? そうするとブレにくくなるよ」

 

 トレーニングセッションでは、船体から体を大きくせり出す姿勢(ハイクアウト)を疑似体験できる器具を使い、実際にハイクアウトをしました(上記2枚の写真)。ジュニアスターズの選手たちは「腹筋がキツい」と口にしていました。それでも、冨部選手は「運動テストで選抜された子たちだけあってみんな、飲み込みが早いね」と褒めていました。

 

 そして、いよいよ子どもたちが楽しみにしていたセーリング体験です。ライフジャケットを着用し、地元インストラクターの操縦で、海へ出ました。

 

 


 インストラクターが帆で風を捉えると、ヨットはグングンと加速しました。前進時には、保護者と報道陣が乗る船に手を振る余裕を見せたジュニアスターズの選手たち。ところが、旋回時には船体が斜めになり海面すれすれになると、真剣な表情に変わりました。

 

 イベントの全工程を終えたジュニアスターズの選手たちの感想を列記しましょう。
「風の向きを読むのが難しかったけど面白かったです」(男子・6年生)
「波に揺られるのは、楽しかったです」(男子・6年生)
「サンゴについて、知らなかったこととか学べたからよかった」(男子・6年生)
「最初はヨットの操作が難しかったけど、最後は慣れてきて楽しかった」(女子・6年生)

 

 

 最後に、明治安田の竹下徹洋神奈川地域リレーション本部長のメッセージを紹介しましょう。
「当社は子どもの健全育成や環境保全など、持続可能で希望に満ち、豊かな社会づくりに貢献する活動を“未来世代応援活動”として、取り組んでおります。本イベントは、子どもたちに海で遊ぶ楽しさや海洋環境保護の大切さを知ってほしくて実施しております。当社はこれからも、未来世代に希望溢れる社会づくりに貢献して参ります」

(文・写真/大木雄貴)

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明治安田生命保険相互会社

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「ひとに健康を、まちに元気を。」をコンセプトに、様々な活動を展開している明治安田生命保険相互会社とのタイアップ企画です。当コーナーは、明治安田生命が開催する自治体施設を活用した健康増進セミナー、血管年齢を測る健康測定会、スポーツ教室などの活動を取材し、お伝えしていきます。

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