List::X、新ディレクターにEXILE&FANTASTICSの世界が就任! 新メンバーも発表 ~D.LEAGUE~

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 3日、日本初のプロダンスリーグ「D.LEAGUE」に参戦するList::X(リスト エクス)がリストグループ東京本社で会見を開き、新ディレクターにダンスボーカルグループのEXILEやFANTASTICSのパフォーマー、世界の就任を発表した。前ディレクターのk-sk(ケースケ)はTAKAGIと共にアソシエイトディレクター就任。また会見で新加入メンバー2人(Cocona、RYOUGA)も発表した。

 

 D.LEAGUE参入3季目を迎えるXが、初のチャンピオンシップ(CS)進出に向け、ビッグネームを補強した。その名は世界。普段はEXILE&FANTASTICSとして活動し、D.LEAGUE配信の解説でもお馴染みのダンサーだ。果たして世界の加入は、Xにどう化学変化を起こすのか。

 

 7月2日に参入初年度からの2シーズン、チームを率いてきたK-skのディレクター退任&アソシエイトディレクター就任が発表されていた。その報から1カ月が経ち、東急虎ノ門ヒルズにあるリストグループ東京本社で会見が開かれ、新ディレクターお披露目の場となった。

 

 世界はリストのリリースを通じ、D.LEAGUEの世界に飛び込むに至った理由を述べた。

<もともとList::Xメンバーの踊りが好きで、スタイルも、僕自身が好きなHIPHOPカルチャーの側面がとても強く、個人的にも観ていて共感できる部分や、応援したくなる気持ちが生まれるチームでした。ディレクターのお話をいただいた時は、いろいろ考えて、すぐには決断できませんでした。でも、僕なりに一生懸命悩んで「このチームとならともに闘いたい」という気持ちが日に日に強くなっていきました>

 

 チーム側は、シンクロパフォーマンスやオーディエンスジャッジを課題と捉えていた。勝つためには何が必要なものを模索する中、辿り着いた答えがD.LEAGUE配信の解説を担当していた世界だったのだ。
<各チームのパフォーマンスを鋭い視点で分析し、独自の切り口で試合を解説する中でも、List::Xの試合について数多く取り上げ、チームの強みや課題を的確に言語化してくださいました。そのコメントには、技術面だけでなく、「チームが勝つために必要な要素」を深く理解されていることが感じられ、私たちも大きな信頼を寄せていました>

 

 この“サプライズ人事”についてメンバーに話を聞いた。RISAは「最初、聞いた時は正直すごく驚きました。まさかこのチームに世界さんが入るとは……」と胸の内を明かす。

「D.LEAGUEの解説をやられてきて、リーグを端から端まで見て、全体を分かってくださっている方なのでチームの強みになると思いました。世界さんは元々ダンサーなので、私たちが大事にしているストリートの部分を好きで理解している。いいクリエイティブができていくんじゃないかと感じました」

 

 一方、旧知の仲というTenjuはXの前リーダーで、チーム内では今も“兄貴分”的な存在だ。世界の加入効果は既に表れているという。

「個人的には、僕がD.LEAGUEに参入する前から繋がっていた先輩ダンサーです。本番ですれ違う時に話すぐらいの関係性でしたが、言葉を交わしていくうちに次第に僕がD.LEAGUEに参入する前のストリートシーンで活動していた時の気持ちがもう1回蘇ってきたような気がしました」

 

 そして、こうも。

「ダンススタイルで言えば、チームのスタイルとは多少の差異があるかもしれません。ただ僕が知っていたストリート業界での世界さんは、その時代の流れに沿った流行りであったり、海外で得た知識や技術をいち早く組み込み、オリジナリティーのあるダンスを披露していた。アメリカのでかいバトルに何回も挑戦していました。今、僕らが提示している変化のあるヒップホップという意味では、時代の流れに沿って考え込まれたダンスというところがうまく合致するんじゃないかと僕は捉えています。本当にとても心強い大先輩が入ってきてくれたと思っています」

 

 チームは昨季からレギュラーダンサー3人、チームをサポートしながらD.LEAGUE出場を目指したサテライトメンバー2人が退団した。新メンバーには25-26シーズンはサテライトメンバーとしてチームのサポート役をしつつ、ROUND.7でD.LEAGUEデビューを果たしたCocona、Valuence INFINITIES(バリュエンス インフィニティーズ)のRYOGAが加わった。特にINFINITIESを退団したばかりのRYOGAは世界のディレクター就任以上にサプライズと言っていいかもしれない。B-boyの加入という点でも、チームに新たなエッセンスが生まれそうだ。

 

 RISAは言う。

「もう(チームの変化は)起きています。私たちは元々ヒップホップベースで、立ちで踊るメンバーがほとんどでした。その中でちょっと人間離れした技を目の前でやられて、メンバーが一番驚いている。日々、刺激をもらっています。彼の隙あらば練習をしている姿が、メンバーの刺激になっています。リハーサルも練習も活気が出ますし、ヒップホップメンバーたちも“ブレイカーは、こんなに練習するんだ。もう1個ギアを上げないといけない”とかなり活気立っているように感じます」

 

 世界は「勝つために何が必要なのか?」と報道陣から問われると、こう答えた。
「何かを直すというよりかは、みんなの良さが出る構成だったり、楽曲一つにしてもそうですし、ダンスのスタイルも。メンバーはキャラが立っているので、それがよく出ればいい。簡単に言うと、全員が主役になれれば一番いい。フィジカルは強いので、それをどう見せていくか。足し算、引き算的な部分が要所要所で出てくると思いますね」

 

 EXILEとFANTASTICSという2つのグループに在籍し、個人活動を含め多忙を極める。作品づくり、チームマネジメントにどこまでコミットできるのかという疑問もある。

「僕が全部をつくるスタイルではない。List::XはTATSUKI(現リーダー)やTenjuが中心になったり、個々のメンバーがつくれる能力を持ち、長けている。みんなで相談しながらつくっている部分もあります。とにかく僕自身、ケガと事故に一番気を付けている。小さいケガが積み重なり、本番で満足できないパフォーマンスをしてしまうと、ダンサーは一番悔いが残る。練習もそうですが、本番で悔いが残らないダンスをできるようにサポートしていきたい。D.LEAGUEを見ている時から思っていましたが、すごくハードなスケジュール。オフシーズンの時にDリーガーと話すと、みんな全身に湿布を貼っている。それぐらい過酷な戦いをしている。ケガと事故に気を付けたい。List::Xのメンバーであると同時に今後の将来が大事なダンサーでもありますから」

 自身が前面に出ていくスタイルというよりは、裏方寄りのスタイルか。今回アソシエイトディレクターに就任したK-skやTAKAGIのサポートも受けながら、チームをまとめていくのだろう。

 

 伝統と革新の融合を意味する「old::new」を掲げるX。世界という“Xファクター”が、チームをどう刷新していくかに注目だ。

 

(文・写真/杉浦泰介)

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