5月11日、さいたまスーパーアリーナで開催される「DREAM.3」の会見が2日、都内で行われ、ミドル級グランプリ1回戦の最後の1カード、柴田勝頼(ARMS)×ジェイソン・ミラー(チーム・メイヘム・ミラー)が発表された。会見に出席した柴田は「非常に楽しみ。ゴングが鳴って爆発できる状態にもっていきたい」と試合への意気込みを語った。
(写真:会見に出席した4選手、左から山崎、柴田、井上、中村)
「HERO'S」3連敗中と総合格闘家として苦戦が強いられている柴田が、Mayhem(破壊行為)と呼ばれる荒々しさとチーム・クエスト(アメリカ)仕込みの極め技を持つジェイソン・ミラーに挑む。「(強豪ひしめくミドル級グランプリに)風穴を開けてほしい」と笹原圭一イベントプロデューサーも期待を寄せる柴田が、師匠・船木誠勝が散ったリングでミドル級戦線の主役に名乗りを上げるか。

 また同グランプリのリザーブマッチとしてメルビィン・マヌーフ(ショー・タイム)とキム・デウォンの対戦も決まった。マヌーフは「HERO'S 2006 ミドル級トーナメント」決勝で秋山成勲を追い詰めた獰猛なファイトスタイルが持ち味だ。一方キム・デウォンは2006年に「HERO'S」でマルセロ・ガルシア(アメリカン・トップチーム)をTKOで葬っており、熱戦が期待できる。

 さらに「ウェルター級チャンピオンシップ代表者決定戦」と題して、井上克也(和術慧舟會 RJW)とニック・ディアス(シーザー・グレイシー柔術)が対戦する。井上は第2代、第3代パンクラスウェルター級王者に輝いている。ニック・ディアスは「PRIDE.33」でノーコンテストとなったものの五味隆典からタップを奪った。勝者が桜井“マッハ”速人(マッハ道場)との初代ウェルター級チャンピオンの座を懸けて激突する。

 このほか、ライト級のワンマッチとして中村大介(U-FILE CAMP.com)とチョン・ブギョン(チーム ユン)の一戦も組まれた。中村は田村潔司(U-FILE CAMP.com)を師匠に持ち、DEEPを中心に活躍した。それに対しチョンはユン・ドンシク(チーム ユン)を慕い“韓国柔道界の至宝”として確固たる地位を築いた。両者とも“師匠”がミドル級GP2回戦に進出している。“弟子対決”としても注目を集めそうだ。

 そして対戦相手は未定だがフェザー級のワンマッチとして山崎剛(GRABAKA)の参戦も決まった。記者から第一人者、山本“KID”徳郁(KRAZY BEE)の名前が出ると「将来的にそういう強い選手と是非やらせていただきたい」と答え、対戦に強い意欲を見せた。“KID”をも巻き込んだフェザー級戦国時代到来なるか。その戦いぶりから目が離せない。
 

「DREAM.3 ライト級グランプリ 2008 2nd ROUND」
2008年5月11日 さいたまスーパーアリーナ
開場15:00 開始16:00

【新規決定カード】
<DREAMウェルター級チャンピオンシップ代表者決定戦>
ニック・ディアス×井上克也

<ミドル級グランプリ1回戦>
ジェイソン・ミラー×柴田勝頼(写真)

<ミドル級グランプリリザーブマッチ>
メルヴィン・マヌーフ×キム・デウォン

<ライト級ワンマッチ>
中村大介×チョン・ブギョン

【追加出場選手】
山崎剛

【既報対戦カード】
<ライト級グランプリ2回戦>
川尻達也×ルイス・ブスカペ
宇野薫×石田光洋
ヨアキム・ハンセン×エディ・アルバレス
永田克彦×青木真也