ボクシングの亀田興毅、大毅兄弟は9日、所属していた協栄ジム(金平桂一郎会長)と契約解除に合意した。2005年に長男・興毅が大阪のグリーンツダジムから移籍して以降続いた両者の関係は約3年で正式にピリオドが打たれることとなった。
 契約解除に至ったきっかけは昨年10月のことだった。大毅が世界戦で反則行為を行い、父・史郎氏がトレーナーを辞任する騒動が起こった。亀田家と協栄ジムをめぐっては、その後も亀田兄弟の練習場所や素行についてのトラブルが度々報じられ、両者の間には深い確執が生じていた。
 しびれを切らした協栄ジムは7日、日本ボクシングコミッション(JBC)を通して契約解除の合意書案を送付した。条件面が折り合わず、交渉は長期化するものとみられていたが、結果的に協栄ジムが契約解除を求めてから2日でのスピード決着となった。

 今後亀田家には独立、移籍、海外進出という3つの選択肢が残されている。だが現実的に独立は困難な状況のため、移籍か海外進出の道をたどることが予想される。7月には三男和毅が17歳となり、日本でのプロテスト資格を手にする。今後も亀田三兄弟の動向が多くの関心を集めそうだ。