6月8日、さいたまスーパーアリーナで行われる「戦極〜第三陣〜」の記者会見が5月8日、都内で行われ、吉田秀彦(吉田道場)の参戦が発表された(対戦相手は未定)。吉田は今年3月の旗揚げ戦でジョシュ・バーネット(フリー)に初のタップで屈辱の敗北を喫した。自身約2年ぶりの勝利を飾ることで完全復活なるか。
(写真:会見に出席した吉田選手)
 会見に出席した吉田は「自分が納得できる試合がしたい。そうすれば自然とお客さんも盛り上がると思う」と抱負を語った。
ジョシュ戦後については、「4月から練習を始めた。怪我をしたので様子をみながらの練習だったが、(怪我は)もう大丈夫。チームに試合を控えているメンバーが多いため実戦練習がほとんどだった。6月8日はいい試合が見せられると思う」と順調な調整ぶりを強調した。
 また「(ジョシュ戦は)道着がすごいネックだった。だが、柔道家として戦うので今後もできれば着たい。自分のいいところを出せるのは柔道をやってきたからなので、そのスタイルを出したい。前回は重たい柔道着だったが時間がなくて変えられなかった。今回は軽めの柔道着を注文した」と道着へのこだわりをみせた。
 さらに「トレーナーに来てもらってボクシングの練習をしている。KOしてみたいんです」と打撃強化に着手していることも明かした。

 会見に同席した「戦極」の國保尊弘広報は吉田の対戦相手について「(柔道対○○というテーマで)外国人選手3、4人から選定している最中。柔術系よりはストライカーの方がおもしろいのではないか」と発言した。
「勝負から生まれる、リアルなファイトからしか生まれない熱、ドラマを創出してほしい」という國保広報の期待に応えられるか。吉田の戦いに注目だ。

 このほか、「戦極」旗揚げ戦でファブリシオ・“ピットブル”・モンテイロに判定勝利を収めたニック・トンプソン(フリースタイル・アカデミー)と名門シュート・ボクセの期待の新星マイケル・コスタ(シュート・ボクセ・アカデミー)の対戦が発表された。また世界柔術選手権王者6度の実績を持つマーシオ・“ペジパーノ”クルーズ(グレイシー・フュージョン)の参戦も決まった。さらに同じく参戦が決定した2007年にパンクラスで川村亮(パンクラスism)にキャリア初黒星をつけたファビオ・シウバ(シュート・ボクセ・アカデミー)や、五味隆典(久我山ラスカルジム)との対戦、「戦極」ライト級制覇をも目論むホドリゴ・ダム(アライアンスBJJ)にも期待が集まる。

 國保広報は「戦極」について「しばらくは日本ではあまり知られていない外国人選手が多くなるが、1年後にはこの中から必ずスターが生まれている」と自信を見せた。「第三陣」で次世代を担うスター候補選手による“リアルファイト”から目が離せない。


「戦極〜第三陣〜」
2008年6月8日、さいたまスーパーアリーナ
開場16:00 開始17:00

<対戦決定カード>
ニック・トンプソン(フリースタイル・アカデミー)×マイケル・コスタ(シュート・ボクセ・アカデミー)

<出場予定選手>
吉田秀彦(吉田道場)(写真)
マーシオ・“ペジパーノ”クルーズ(グレイシー・フュージョン)
ファビオ・シウバ(シュート・ボクセ・アカデミー)
ホドリゴ・ダム(アライアンスBJJ)
ほか

<既報出場予定選手>
藤田和之(藤田事務所)