松田宣浩(プロ野球選手)<後編>「目標は選手会長1年目での優勝」
二宮: 今シーズン、松田さんは選手会長に就任しました。年齢的にも中堅ですから、より責任が重くなりますね。
松田: そうですね。今年は31歳になるのですが、これから5年が勝負かなと思っています。この5年間を必死にやって、きちんとした成績を残すことができれば、その先も見えてくるのかなと。
二宮: ソフトバンクは昨年限りで引退した小久保裕紀が41歳までプレーしましたし、松中信彦も40歳ですが、復活を目指しています。彼らのように手本となる先輩の存在が身近にあるというのも、松田さんにとっては大きかったでしょうね。
松田: はい、そう思います。これまで何人も40歳を過ぎても現役を続けられた先輩を見てきていますから、野球に対してどういう姿勢で取り組んでいけばいいかは自然と理解しているところはあると思います。
二宮: 松田さんがプロ入りして、最初に目標とした先輩は誰でしたか?
松田: 松中さんでしたね。僕が入団した2006年も首位打者を獲りましたし、その2年前には三冠王を獲っていましたから、憧れの存在でしたよ。それこそ、松中さんにはよく飲みに連れて行ってもらいました。今年も自主トレを一緒にやらせてもらっています。
二宮: これまで小久保や松中がチームを牽引してきましたが、これからは松田さんがチームの支柱となっていかなければいけませんね。
松田: はい。そういう意味では選手会長1年目の今年、優勝したいという気持ちが強いですね。昨年はBクラスでしたし、僕が選手会長になってガラッと変えたいなと。そういうことができるのも、今は自分しかいないなと思っているので。
[size=medium] 柳田に欲しいプロの自覚[/size]
二宮: 福岡ソフトバンクは、毎年ドラフトで優秀な選手を獲得していますが、プロに入ってから伸び悩んでいる選手も少なくありません。例えば、今年プロ4年目の柳田悠岐。彼は広島経済大学からドラフト2位でプロ入りし、球団も即戦力として期待していたと思いますが、なかなかレギュラーに定着することができていません。打線の柱となるだけの素質は十分にあると思うのですが……。
松田: おっしゃる通りですね。柳田は力はあるのですが、シーズン中に何度もケガをしたり、体調を崩したりするんです。それがレギュラーに定着できない一番の要因です。
二宮: 馬力はあるし、足も肩もある。非凡なものを持っている選手だけに、ケガや体調不良でチャンスを逃しているというのは、あまりにももったいない。
松田: 特に昨年は「ようやくレギュラーを掴んだかな」と思っていたら、途中で自ら離脱したという感じだったので、見ていて「もったいないなぁ」と思いましたよね。
二宮: それこそ、ソフトバンクの秋山幸二監督は現役時代、絶対休まなかった。「休んだら、すぐにポジションを取られてしまう」という危機感が常にあったというんです。松田さんも、ちょっとやそっとのケガで休みたいなんて言わないでしょう? だからこそ、11年に続いて昨年も、全144試合に出場することができたと思うんです。
松田: はい、そうですね。やっぱり少しくらい痛いところがあっても、そういうのは見せずに試合に出場し続けるのがプロだと思っています。
[size=medium] プロで必須の内角攻め[/size]
二宮: ピッチャーでは、今年奮起してほしい選手はいますか?
松田: やはり亜細亜大学の後輩でもある東浜巨ですね。昨年、鳴り物入りで入りましたけど、期待に応えられたとは言えませんでしたからね。ただ、シーズン終盤に3勝を挙げたのは、2年目につなげるものができたかなと。1年目は成長するための経験だと思って、今年は挽回して欲しいです。
二宮: 昨年は小川泰弘(東京ヤクルト)が16勝(4敗)、則本昂大(東北楽天)が15勝(8敗)、菅野智之(巨人)が13勝(6敗)、藤浪晋太郎(阪神)が10勝(6敗)と、同じルーキーで4人も2ケタを挙げたピッチャーが出ました。この中に当然、東浜も入ってくるかなと期待していたのですが……。
松田: 特に高卒ルーキーの藤浪くんが2ケタを挙げたわけですから、東浜も悔しかったと思います。ぜひ、その悔しさを糧にしてほしいですね。
二宮: 昨年の東浜を見ていて感じたのは、インコースへのボールが、やや少ないかなと。これは王貞治会長もおっしゃっていましたが、「アウトコース一辺倒だと、バッターは打ちやすい」と。
松田: 確かにそれはありましたね。要因は大学とプロとの違いかなと思います。東浜に限ったことではないのですが、ちょっと力のあるピッチャーは大学時代はアウトコースにさえ投げていれば、抑えられる。でも、それではプロでは通用しません。大学時代のピッチングを脱ぎ捨てないといけないんです。
二宮: やはり、プロではインコースを攻めなければ通用しませんよね。
松田: そうだと思いますね。バッターとしては、インコースをズバッと攻めてくるピッチャーは嫌なものですから。
二宮: そういう点では社会人出身の攝津正は、インコースをどんどん攻めてきますよね。
松田: 攝津さんがすごいのは、真っ直ぐだけでなく、変化球でもインコースにストンと落としてくるところ。その技術はすごいなと思いますね。
[size=medium] 妻からの貴重なアドバイス[/size]
二宮: 松田さんはシーズンオフには、毎日のように好きなお酒を堪能されるそうですが、奥さんも一緒に飲むんですか?
松田: はい、よく一緒に飲みますよ。このそば焼酎「雲海」も、ぜひ一緒に飲みたいですね。
二宮: 今回のSoba&Soda(そば&ソーダ)は、女性にも大変人気なんです。
松田: とても飲みやすいし、口当たりがさわやかですから、女性は好きでしょうね。うちの妻も、絶対に気に入りますよ。
二宮: お酒を飲みながら、奥さんとは野球のことを話したりすることは?
松田: はい、よくしますね。僕は毎試合録画しているんです。それで帰宅して、ご飯を食べながらビデオを観て、反省して寝るというのがシーズン中の日課です。その時に、妻からアドバイスされることもあります。
二宮: 例えば、どういうアドバイスを?
松田: 昨年言われたのは、打席に立つ位置ですね。僕は長野久義くん(巨人)が「デッドボールが当たったら、試合に出られなくなるし、チームに迷惑をかける。だから、自分はベースから離れて立つんだ」と言っていたのを聞いて、なるほどなと思ったんです。だから僕も長野くんを参考にして、ベースから離れて立つようにしたんです。でも、妻に「ちょっと離れすぎじゃない?」と。確かにそうだったんですよね。自分では気づかないことを言ってくれるので、結構いいアドバイスになるんです。
[size=medium] 大敵は死球でのケガ[/size]
二宮: 実際、どのくらい離れていたんですか?
松田: かなり離れましたね。ベースから一足分くらい。
二宮: パ・リーグはピッチャーが打席に立たないDH制というのもあって、ズバズバとインコースを攻めてくるでしょう?
松田: はい。もう遠慮なく来ますね。
二宮: 「ベース寄りに立つべきだ」と言う人もいるけど、私は長野が言っていることにも、一理あると思うんです。確かにデッドボールを受けて、ケガをしたら元も子もないですからね。
松田: そうなんです。現に昨年、中田翔くん(北海道日本ハム)は開幕から4番を張って、「今年は本塁打王を獲れるんじゃないか」と思わせるくらいの活躍をしていたのに、8月にデッドボールを受けて離脱してしまいましたからね。
二宮: いくら結果を出していても、途中で離脱すれば水の泡になりますからね。
松田: はい。実際、昨年は以前と同じ位置に立っていたら、絶対に当たっていたなというボールが何個もあったので、改めて離れていて良かったなと。だからこそ、全144試合に出場できたんだと思います。
二宮: アウトコースへのボールへの対応はどうしているんですか?
松田: 前の左足で探るというか、ボールにつけていってつかまえるというイメージでやっています。そんなに苦にはならないですね。
[size=medium] メジャーより日本での2000本安打[/size]
二宮: さて、田中将大が正式にポスティングシステムでのメジャーリーグ移籍を表明しました。現在は、移籍先がどこになるのかが注目されていますが、松田さんはメジャーに興味はありますか?
松田: 正直言って、僕はまったくないですね。昨年3月のワールド・ベースボール・クラシックではメジャーリーグの球場でやったのですが、「やっぱりこの雰囲気がたまらん!」って言う選手もいましたけど、僕はそこまでのものはなかったですね。
二宮: 日本のプロ野球の方がいいと?
松田: そうですね。確かに、「あぁ、この雰囲気に憧れてメジャーに行きたいと思うんだな」というのは感じましたけど、「自分も」というふうには思わなかったです。だって、当たり前ですけど、日本人も少ないし、観れるテレビのチャンネルも少ないし(笑)。
二宮: アハハハ、そりゃ、そうですよね(笑)。松田さんにとっては、日本で2000本安打を打つ方が重要だと。
松田: そうですね。8年で818本なので、あと10年頑張って、なんとか打ちたいなと思っていますが、まずは1000本安打達成を目指して頑張ります。
(おわり)
<松田宣浩(まつだ・のぶひろ)>
1983年5月17日、滋賀県生まれ。中京高時代には1年夏からレギュラーとなり、2年夏には甲子園に出場した。亜細亜大では1年春からレギュラーとしてリーグ戦に出場し、同年大学選手権、神宮大会優勝に貢献した。1年時には世界大学選手権、2年時には日米大学選手権の日本代表メンバーに選出される。2006年、希望枠で福岡ソフトバンクに入団。1年目で開幕スタメン出場を果たし、3年目からレギュラーに定着した。10年には19本塁打、71打点、17盗塁と自己最高の数字を残し、リーグ優勝に貢献。翌年にはリーグ連覇、日本一を経験した。13年ワールド・ベースボール・クラシック日本代表に選出され、主に「9番・三塁手」として活躍。14年シーズンは選手会長を務める。180センチ、87キロ。右投右打。
★今回の対談で楽しんだお酒★[/color]
日本初の本格そば焼酎「雲海」。時代とともに歩み続ける「雲海」は、厳選されたそばと九州山地の清冽な水で丁寧に造りあげた深い味わい、すっきりとした甘さと爽やかな香りが特徴の本格そば焼酎です。ソーダで割ることで華やかな甘い香りが際立ちます。
提供/雲海酒造株式会社
<対談協力>
日向地鶏と焼酎 おはな
東京都千代田区平河町2−4−5平河町KビルB1F
TEL:03-3264-0087
営業時間:17:00〜23:00(L.O.22:30)
定休日:日曜・祝日
>>詳しくは店舗サイトへ
☆プレゼント☆
松田宣浩選手の直筆サインボールを本格そば焼酎「雲海」(900ml、アルコール度数25度)とともに読者3名様にプレゼント致します。ご希望の方はより、本文の最初に「松田宣浩選手のサイン希望」と明記の上、下記クイズの答え、住所、氏名、年齢、連絡先(電話番号)、このコーナーへの感想や取り上げて欲しいゲストなどがあれば、お書き添えの上、送信してください。応募者多数の場合は抽選とし、当選発表は発送をもってかえさせていただきます。締切は2月13日(木)までです。たくさんのご応募お待ちしております。なお、ご応募は20歳以上の方に限らせていただきます。
◎クイズ◎
今回、松田宣浩選手と楽しんだお酒の名前は?
お酒は20歳になってから。
お酒は楽しく適量を。
飲酒運転は絶対にやめましょう。
妊娠中や授乳期の飲酒はお控えください。
(構成/写真・斎藤寿子)
松田: そうですね。今年は31歳になるのですが、これから5年が勝負かなと思っています。この5年間を必死にやって、きちんとした成績を残すことができれば、その先も見えてくるのかなと。
二宮: ソフトバンクは昨年限りで引退した小久保裕紀が41歳までプレーしましたし、松中信彦も40歳ですが、復活を目指しています。彼らのように手本となる先輩の存在が身近にあるというのも、松田さんにとっては大きかったでしょうね。
松田: はい、そう思います。これまで何人も40歳を過ぎても現役を続けられた先輩を見てきていますから、野球に対してどういう姿勢で取り組んでいけばいいかは自然と理解しているところはあると思います。
二宮: 松田さんがプロ入りして、最初に目標とした先輩は誰でしたか?
松田: 松中さんでしたね。僕が入団した2006年も首位打者を獲りましたし、その2年前には三冠王を獲っていましたから、憧れの存在でしたよ。それこそ、松中さんにはよく飲みに連れて行ってもらいました。今年も自主トレを一緒にやらせてもらっています。
二宮: これまで小久保や松中がチームを牽引してきましたが、これからは松田さんがチームの支柱となっていかなければいけませんね。
松田: はい。そういう意味では選手会長1年目の今年、優勝したいという気持ちが強いですね。昨年はBクラスでしたし、僕が選手会長になってガラッと変えたいなと。そういうことができるのも、今は自分しかいないなと思っているので。
[size=medium] 柳田に欲しいプロの自覚[/size]
二宮: 福岡ソフトバンクは、毎年ドラフトで優秀な選手を獲得していますが、プロに入ってから伸び悩んでいる選手も少なくありません。例えば、今年プロ4年目の柳田悠岐。彼は広島経済大学からドラフト2位でプロ入りし、球団も即戦力として期待していたと思いますが、なかなかレギュラーに定着することができていません。打線の柱となるだけの素質は十分にあると思うのですが……。
松田: おっしゃる通りですね。柳田は力はあるのですが、シーズン中に何度もケガをしたり、体調を崩したりするんです。それがレギュラーに定着できない一番の要因です。
二宮: 馬力はあるし、足も肩もある。非凡なものを持っている選手だけに、ケガや体調不良でチャンスを逃しているというのは、あまりにももったいない。
松田: 特に昨年は「ようやくレギュラーを掴んだかな」と思っていたら、途中で自ら離脱したという感じだったので、見ていて「もったいないなぁ」と思いましたよね。
二宮: それこそ、ソフトバンクの秋山幸二監督は現役時代、絶対休まなかった。「休んだら、すぐにポジションを取られてしまう」という危機感が常にあったというんです。松田さんも、ちょっとやそっとのケガで休みたいなんて言わないでしょう? だからこそ、11年に続いて昨年も、全144試合に出場することができたと思うんです。
松田: はい、そうですね。やっぱり少しくらい痛いところがあっても、そういうのは見せずに試合に出場し続けるのがプロだと思っています。
[size=medium] プロで必須の内角攻め[/size]
二宮: ピッチャーでは、今年奮起してほしい選手はいますか?
松田: やはり亜細亜大学の後輩でもある東浜巨ですね。昨年、鳴り物入りで入りましたけど、期待に応えられたとは言えませんでしたからね。ただ、シーズン終盤に3勝を挙げたのは、2年目につなげるものができたかなと。1年目は成長するための経験だと思って、今年は挽回して欲しいです。
二宮: 昨年は小川泰弘(東京ヤクルト)が16勝(4敗)、則本昂大(東北楽天)が15勝(8敗)、菅野智之(巨人)が13勝(6敗)、藤浪晋太郎(阪神)が10勝(6敗)と、同じルーキーで4人も2ケタを挙げたピッチャーが出ました。この中に当然、東浜も入ってくるかなと期待していたのですが……。
松田: 特に高卒ルーキーの藤浪くんが2ケタを挙げたわけですから、東浜も悔しかったと思います。ぜひ、その悔しさを糧にしてほしいですね。
二宮: 昨年の東浜を見ていて感じたのは、インコースへのボールが、やや少ないかなと。これは王貞治会長もおっしゃっていましたが、「アウトコース一辺倒だと、バッターは打ちやすい」と。
松田: 確かにそれはありましたね。要因は大学とプロとの違いかなと思います。東浜に限ったことではないのですが、ちょっと力のあるピッチャーは大学時代はアウトコースにさえ投げていれば、抑えられる。でも、それではプロでは通用しません。大学時代のピッチングを脱ぎ捨てないといけないんです。
二宮: やはり、プロではインコースを攻めなければ通用しませんよね。
松田: そうだと思いますね。バッターとしては、インコースをズバッと攻めてくるピッチャーは嫌なものですから。
二宮: そういう点では社会人出身の攝津正は、インコースをどんどん攻めてきますよね。
松田: 攝津さんがすごいのは、真っ直ぐだけでなく、変化球でもインコースにストンと落としてくるところ。その技術はすごいなと思いますね。
[size=medium] 妻からの貴重なアドバイス[/size]
二宮: 松田さんはシーズンオフには、毎日のように好きなお酒を堪能されるそうですが、奥さんも一緒に飲むんですか?
松田: はい、よく一緒に飲みますよ。このそば焼酎「雲海」も、ぜひ一緒に飲みたいですね。
二宮: 今回のSoba&Soda(そば&ソーダ)は、女性にも大変人気なんです。
松田: とても飲みやすいし、口当たりがさわやかですから、女性は好きでしょうね。うちの妻も、絶対に気に入りますよ。
二宮: お酒を飲みながら、奥さんとは野球のことを話したりすることは?
松田: はい、よくしますね。僕は毎試合録画しているんです。それで帰宅して、ご飯を食べながらビデオを観て、反省して寝るというのがシーズン中の日課です。その時に、妻からアドバイスされることもあります。
二宮: 例えば、どういうアドバイスを?
松田: 昨年言われたのは、打席に立つ位置ですね。僕は長野久義くん(巨人)が「デッドボールが当たったら、試合に出られなくなるし、チームに迷惑をかける。だから、自分はベースから離れて立つんだ」と言っていたのを聞いて、なるほどなと思ったんです。だから僕も長野くんを参考にして、ベースから離れて立つようにしたんです。でも、妻に「ちょっと離れすぎじゃない?」と。確かにそうだったんですよね。自分では気づかないことを言ってくれるので、結構いいアドバイスになるんです。
[size=medium] 大敵は死球でのケガ[/size]
二宮: 実際、どのくらい離れていたんですか?
松田: かなり離れましたね。ベースから一足分くらい。
二宮: パ・リーグはピッチャーが打席に立たないDH制というのもあって、ズバズバとインコースを攻めてくるでしょう?
松田: はい。もう遠慮なく来ますね。
二宮: 「ベース寄りに立つべきだ」と言う人もいるけど、私は長野が言っていることにも、一理あると思うんです。確かにデッドボールを受けて、ケガをしたら元も子もないですからね。
松田: そうなんです。現に昨年、中田翔くん(北海道日本ハム)は開幕から4番を張って、「今年は本塁打王を獲れるんじゃないか」と思わせるくらいの活躍をしていたのに、8月にデッドボールを受けて離脱してしまいましたからね。
二宮: いくら結果を出していても、途中で離脱すれば水の泡になりますからね。
松田: はい。実際、昨年は以前と同じ位置に立っていたら、絶対に当たっていたなというボールが何個もあったので、改めて離れていて良かったなと。だからこそ、全144試合に出場できたんだと思います。
二宮: アウトコースへのボールへの対応はどうしているんですか?
松田: 前の左足で探るというか、ボールにつけていってつかまえるというイメージでやっています。そんなに苦にはならないですね。
[size=medium] メジャーより日本での2000本安打[/size]
二宮: さて、田中将大が正式にポスティングシステムでのメジャーリーグ移籍を表明しました。現在は、移籍先がどこになるのかが注目されていますが、松田さんはメジャーに興味はありますか?
松田: 正直言って、僕はまったくないですね。昨年3月のワールド・ベースボール・クラシックではメジャーリーグの球場でやったのですが、「やっぱりこの雰囲気がたまらん!」って言う選手もいましたけど、僕はそこまでのものはなかったですね。
二宮: 日本のプロ野球の方がいいと?
松田: そうですね。確かに、「あぁ、この雰囲気に憧れてメジャーに行きたいと思うんだな」というのは感じましたけど、「自分も」というふうには思わなかったです。だって、当たり前ですけど、日本人も少ないし、観れるテレビのチャンネルも少ないし(笑)。
二宮: アハハハ、そりゃ、そうですよね(笑)。松田さんにとっては、日本で2000本安打を打つ方が重要だと。
松田: そうですね。8年で818本なので、あと10年頑張って、なんとか打ちたいなと思っていますが、まずは1000本安打達成を目指して頑張ります。
(おわり)
<松田宣浩(まつだ・のぶひろ)>
1983年5月17日、滋賀県生まれ。中京高時代には1年夏からレギュラーとなり、2年夏には甲子園に出場した。亜細亜大では1年春からレギュラーとしてリーグ戦に出場し、同年大学選手権、神宮大会優勝に貢献した。1年時には世界大学選手権、2年時には日米大学選手権の日本代表メンバーに選出される。2006年、希望枠で福岡ソフトバンクに入団。1年目で開幕スタメン出場を果たし、3年目からレギュラーに定着した。10年には19本塁打、71打点、17盗塁と自己最高の数字を残し、リーグ優勝に貢献。翌年にはリーグ連覇、日本一を経験した。13年ワールド・ベースボール・クラシック日本代表に選出され、主に「9番・三塁手」として活躍。14年シーズンは選手会長を務める。180センチ、87キロ。右投右打。
★今回の対談で楽しんだお酒★[/color]
日本初の本格そば焼酎「雲海」。時代とともに歩み続ける「雲海」は、厳選されたそばと九州山地の清冽な水で丁寧に造りあげた深い味わい、すっきりとした甘さと爽やかな香りが特徴の本格そば焼酎です。ソーダで割ることで華やかな甘い香りが際立ちます。
提供/雲海酒造株式会社
<対談協力>
日向地鶏と焼酎 おはな
東京都千代田区平河町2−4−5平河町KビルB1F
TEL:03-3264-0087
営業時間:17:00〜23:00(L.O.22:30)
定休日:日曜・祝日
>>詳しくは店舗サイトへ
☆プレゼント☆
松田宣浩選手の直筆サインボールを本格そば焼酎「雲海」(900ml、アルコール度数25度)とともに読者3名様にプレゼント致します。ご希望の方はより、本文の最初に「松田宣浩選手のサイン希望」と明記の上、下記クイズの答え、住所、氏名、年齢、連絡先(電話番号)、このコーナーへの感想や取り上げて欲しいゲストなどがあれば、お書き添えの上、送信してください。応募者多数の場合は抽選とし、当選発表は発送をもってかえさせていただきます。締切は2月13日(木)までです。たくさんのご応募お待ちしております。なお、ご応募は20歳以上の方に限らせていただきます。
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お酒は20歳になってから。
お酒は楽しく適量を。
飲酒運転は絶対にやめましょう。
妊娠中や授乳期の飲酒はお控えください。
(構成/写真・斎藤寿子)