5月18日、有明コロシアムで行われる「戦極〜第二陣〜」を2日後に控え、メーンイベントで対戦するジョシュ・バーネット(フリー)とジェフ・モンソン(アメリカン・トップチーム)ら3選手が取材に応じた。
 吉田秀彦(吉田道場)に勝利した旗揚げ戦(3月5日)に続き、連続メーンを務めるバーネットは、「第一陣を超える試合を見せる。第二陣のベストバウトにならなければいけない」と試合への意気込みを語った。
(写真:「試合後のリングでやるかもしれない」。“戦極ポーズ”を見せるバーネット)
 今回のバーネットの対戦相手は“親友”モンソン。一緒に練習したり、チームメイトとして大会に参加したこともある仲だ。「お互いを知っているからこそいい試合ができる。(自分が対戦を拒否することで)ジェフが戦極のメーンにあがるチャンスを潰すことはできない」と親友対決が待ちきれない様子だった。
 
 一方、モンソンは「友人だから試合するのはつらい。だが、試合をしたところで友情関係は変わらない」と親友との熱戦を誓った。ただ、「手の内が知られていることでの戦いづらさ」について尋ねられると「自分のすべてを心得ている相手なので戦いにくい。私の持つテクニックはほとんどジョシュから教わったものなので私のなかに彼の知らないものはない。持っているもので頑張るだけ」と苦戦を覚悟しているようだった。
(写真:記者に促され自慢の刺青姿を披露するモンソン)

 また、約1年7ヵ月ぶりとなる総合格闘技のリングで川村亮(パンクラスism)と対戦するケビン・ランデルマン(ハンマーハウス)は、第一声で「今回、このように怪我や病気から復帰できたことを幸運に思う」と喜びを表した。ランデルマンは2005年4月、「PRIDE」での中村和裕(吉田道場)戦後、肺に感染症を患っていることが判明した。呼吸困難、内出血を繰り返す厳しい闘病生活は「死ぬような思い」だったという。だが、手術を経て病気を克服したことで「精神的にも身体的にも変わった。自分自身をよりよい人間に変えてくれた」と自身の変化を感じている。以前のタックルやパウンドを中心とした野生的なスタイルを残しつつも、新しいランデルマンを披露するつもりだ。

「今回、戦極に出場することで新たな時代を築きたい。心の中にはモンスターが生き続けているのでアグレッシブな試合を楽しみにしていてほしい」と語ったランデルマン。これまで以上の熱い戦いが期待できそうだ。
(写真:復活を誓うランデルマン)

 手の内を知り尽くした“親友対決”、復活を誓うアルティメット・モンスター、そして――。ベストバウトはどのカードから生まれるのか。18日、有明コロシアムで開催される「第二陣」のゴングが待ち遠しい。


「戦極〜第二陣〜」
2008年5月18日、東京・有明コロシアム
開場14:30 開始16:00

<対戦カード>
ジョシュ・バーネット(アメリカ/フリー)×ジェフ・モンソン(アメリカ/アメリカン・トップチーム)
近藤有己(日本/パンクラスism)×ホジャー・グレイシー(ブラジル/ホジャー・グレイシー柔術アカデミー)
川村亮(日本/パンクラスism)×ケビン・ランデルマン(アメリカ/ハンマーハウス)
中尾“KISS”芳広(日本/TEAM TACKLER)×BIG・ジム・ヨーク(ニュージーランド/ファイブ・リングス・ドージョー)
佐々木有生(日本/GRABAKA)×ジョルジ・サンチアゴ(ブラジル/アメリカン・トップチーム)
光岡映二(日本/和術慧舟會RJW)×イ・グァンヒ(韓国/Tuhon Jeongsim Gym)
マイク・パイル(アメリカ/エクストリーム・クートゥア・ジム)×ダン・ホールバックル(アメリカ/McVicker’s Martial Arts Academy)
北岡悟(日本/パンクラスism)×イアン・シャファー(オーストラリア/チーム・シャファー)