北京五輪野球1次リーグの日程が20日、国際野球連盟(IBAF)から発表され、日本は初戦(13日)にキューバと対戦することが決まった。2戦目(14日)は台湾、韓国とは4戦目(16日)に対戦する。最終戦(20日)の相手は米国。1次リーグは出場8チームの総当り制で行われ、上位4チームが決勝トーナメントに進出する。
 悲願の金メダルを目指す星野ジャパンに、まずは強敵が立ちふさがる。1次リーグで最初に顔を合わせるのはキューバ。前回大会の金メダルチームだ。過去の五輪でも1勝5敗と分は悪い。ただ、オールプロで参戦した前回のアテネでは6−3と勝利している。また06年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)でも決勝で激突し、10−6で破った。

 翌日も台湾、オランダをはさんだ次の日は韓国と、日本は前半戦で強豪との対戦が続く。この4試合をどう乗り切るかが、1次リーグのポイントになるだろう。大会前の準備期間はそう長くないだけに、星野仙一監督はじめとする首脳陣は短期間で選手の状態を見極めることが必要になりそうだ。

 しかし、日本にとっては恵まれた点もある。休養日明けの16日のカナダ戦を除き、試合はすべてナイトゲーム。選手の調整はしやすい。真夏の北京は昼の時間帯は猛暑が予想されるだけに、体力の消耗も防げる。

 さらに前半戦に強豪との対戦が集中するだめ、エース格のダルビッシュ有(北海道日本ハム)らをぶつけても、休養充分で22日からの決勝トーナメントに臨める。金メダルが至上命題の日本にとって、本当の勝負は決勝トーナメントだ。国際大会だけに油断はできないが、あくまでも予選は通過点に過ぎない。日本にとっては、決勝トーナメントをにらんだ戦略が描きやすい組み合わせと言えそうだ。
 日本の対戦スケジュールは以下のとおり。

8月13日(水)19時〜 キューバ
8月14日(木)19時〜 台湾
8月15日(金)19時〜 オランダ
8月16日(土)19時〜 韓国

8月18日(月)10時30分〜 カナダ
8月19日(火)18時〜 中国
8月20日(水)19時〜 米国