北京五輪に出場する野球日本代表は6日、都内でスタッフ会議を開き、3月に選出された代表候補メンバー77名に西武・G.G.佐藤、帆足和幸、中日・吉見一起、阪神・渡辺亮の4選手を追加すると発表した。最終メンバー24名はこの中から7月中旬に発表される。
 星野仙一監督は昨年12月のアジア予選の代表全員を含む77名を候補選手として先に発表。JOC(日本オリンピック委員会)への名簿提出期限前の6月20日に代表を最終決定する予定だった。ところが予選で抑えを務めた上原浩治(巨人)を筆頭に故障や不調で戦線離脱する選手が続出。首脳陣はギリギリまで各選手の状態を見極めるため、最終決定を五輪組織委員会へのエントリー期限である7月23日の直前まで延期することを求め、JOCの了承を得ていた。

 追加された4選手はいずれも今シーズン、好調な選手ばかり。特にG.G.佐藤は5日現在、打率(.343)、本塁打(16本)の2冠王で、打点もリーグ3位(43打点)と勝負強い。星野ジャパンのクリーンアップ候補として期待がもてる。

 今後、メンバーは6月20日までに30名前後に絞り込まれるが、公表はされない。7月中旬の正式決定から本番までは20日前後しかなく、代表を選ぶ星野監督はもちろん、選手を失う各球団の指揮官も五輪期間に向けた早急なチームづくりが求められそうだ。