競泳ジャパンオープンは第2日の6月7日、東京辰巳国際水泳場で男女12種目の決勝などを行い、初日に続き、スピード社製「レーザー・レーサー(LR)」を着用した五輪代表選手が5種目で日本記録を更新した。
 男子200メートル背泳ぎでは、入江陵介(近大)が今季世界ランク1位にあたる1分54秒77の日本新記録を樹立。世界記録に0秒45差と迫った。
 男子400メートル自由形の松田丈志(ミズノ)、女子200メートル背泳ぎの中村礼子(東京SC)、男子50メートル平泳ぎの北島康介(日本コカ・コーラ)が初日に続く日本新記録を出した。女子50メートルバタフライの加藤ゆか(山梨学院大)も26秒34の日本新を樹立した。
 男子200メートル背泳ぎ日本記録保持者である18歳の入江が、今季世界ランク1位に相当する1分54秒77の日本新記録で優勝し、一躍、北京五輪のメダル候補へと躍り出た。これまでのベストタイムは、1月に自身が樹立した1分56秒53。56秒台で泳いだのはこの一度きりだ。しかし、スピード社製の水着に身を包み、持ち前の滑らかな泳ぎで、世界歴代でも4位にあたる驚異的なタイムをたたき出した。

「54秒台なんて、自分が出すタイムじゃないと思っていた。55秒を越えて54秒台。電光掲示板が間違っているのかと思った」と本人も驚きを隠せないようすだったが、課題だったバサロのタイム向上、持ち前の滑らかな泳ぎで結果へとつなげた。
 前日に行われた100ートルに続き、決勝はスピード社製の水着を着用していた。「持ち味の後半では足がバテなかった。五輪でも、(スピード社製水着を)はけるならはきたい」と希望を口にし、「これからが勝負だと思っている。北京で自分の泳ぎを極めたい」と意気込んだ。