6月29日、「K-1 日本GP 2008」がマリンメッセ福岡で開催され、日本のエースとして注目を集めた武蔵(正道会館)は、前田慶次郎(チームドラゴン)に判定(0−2)で敗れ、自身初の初戦敗退を喫した。日本GPは、エヴェルトン・テイシェイラ(ブラジル)が前田を下し(判定3−0)、初出場初優勝を成し遂げた。
 武蔵は距離をとる前田を最後までとらえきれず判定負け。復活を期して5年ぶりに臨んだ日本GPだったが、初戦で大会を終えた。4月の澤屋敷純一(チームドラゴン)戦で左ヒザを痛めたが、今GPに強行出場。しかし、試合中にケガが悪化し、最後まで精彩を欠いた。
 前田は武蔵を破った勢いそのままにファイナルに駆け上がった。決勝では現役極真王者のテイシェイラに敗れたものの、今後の成長に期待がかかる活躍をみせた。
 日本GPを制したテイシェイラは、1回戦で高萩ツトム(チームドラゴン)、準決勝で中迫強(ZEBRA244)を圧倒し、決勝でも前田にプレッシャーをかけ続けて判定勝ちを収めた。9月に開催されるワールドGP開幕戦(韓国)に弾みがつく優勝だった。
 スーパーヘビー級王者のセーム・シュルト(オランダ)はジェロム・レ・バンナ(フランス)を判定(2−0)で退け、3度目の防衛に成功。また、ヘビー級タイトルマッチでも王者バタ・ハリ(モロッコ)がグラウベ・フェイトーザ(ブラジル)を1RKOで沈め、初防衛戦を制した。

<リザーブファイト>
○洪太星(極真会館)
1R1分52秒 KO
×高森啓吾(谷山ジム)

<オープニングファイト>
○河野真弓(九州比山ジム)
1R1分29秒 KO
×立川隆史(TRYOUT)

<第1試合>※スーパーファイト
○ピーター・アーツ(オランダ/チーム アーツ)
3R2分49秒 TKO
×ヤン“ザ・ジャイアント”ノルキヤ(南アフリカ/フリー)

<第2試合>※JAPAN GPトーナメント1回戦
○前田慶次郎(チームドラゴン)
3R判定 2−0
×武蔵(正道会館)

<第3試合>※JAPAN GPトーナメント1回戦
○佐藤匠(極真会館)
3R判定 2−0
×野田貢(シルバーアックス)

<第4試合>※JAPAN GPトーナメント1回戦
○エヴェルトン・テイシェイラ(ブラジル/極真会館)
1R2分18秒 KO
×高萩ツトム(チームドラゴン)

<第5試合>※JAPAN GPトーナメント1回戦
○中迫強(ZEBRA244)
3R判定 3−0
×ベルナール・アッカ(コートジボアール/フリー)

<第6試合>※JAPAN GPトーナメント準決勝戦
○前田慶次郎(チームドラゴン)
3R判定 3−0
×佐藤匠(極真会館)

<第7試合>※JAPAN GPトーナメント準決勝戦
○エヴェルトン・テイシェイラ(ブラジル/極真会館)
3R判定 3−0
×中迫強(ZEBRA244)

<第8試合>※K-1ヘビー級タイトルマッチ
○バタ・ハリ(モロッコ/ショータイム)
1R2分33秒 KO
×グラウベ・フェイトーザ(ブラジル/極真会館)

<第9試合>※K-1スーパーヘビー級タイトルマッチ
○セーム・シュルト(オランダ/正道会館)
3R判定 2−0
×ジェロム・レ・バンナ(フランス/Le Banner X tream Team)

<第10試合>※JAPAN GPトーナメント決勝戦
○エヴェルトン・テイシェイラ(ブラジル/極真会館)
3R判定 3−0
×前田慶次郎(チームドラゴン)