10日、「DREAM.5」(7月21日、大阪城ホール)の記者会見が都内で行われ、秋山成勲(フリー)の対戦相手は柴田勝頼(ARMS)に決定した。会見に出席した秋山は「時間がなく、早く相手を決めたかったので(OKの)返事をした」と試合決定の理由を説明。2日に赤坂サカスで開催された「FIGHT FESTIVAL」での柴田の対戦要求に応じた格好となった。
(写真:対戦が決まった(左から)柴田と秋山)
 壇上の秋山は上機嫌だった。「初めてのDREAMなので楽しみですし、夏なので気分もいい。僕とKID君が初参戦ということなので高視聴率を取ります」と参戦への抱負を語った。対戦相手の柴田については、試合をまともに見たことがないと漏らしつつも、「勢いがあり、怖いものなしに攻めてくるイメージ」という。長期離脱の原因となった昨年大晦日の三崎和雄(GRABAKA)戦での鼻骨骨折は、本人によると、6月中旬に完治。「ケガの影響でウエイトトレーニングばかりだったので、普通に動けることがうれしい」と喜びの表情を浮かべた。「友人や後輩が300人くらい応援にくるんじゃないかな。スッキリ勝たないと示しがつきませんね」。最後は地元・大阪開催の復帰戦での勝利を誓った。

 対する柴田は「DREAM.3」でジェイソン“メイヘム”ミラー(チーム・メイヘム・ミラー)にTKO負けを喫したのが記憶に新しい。それだけに秋山戦にかける思いは強そうだ。秋山の印象は「敵です」の一言。「男として、人間として自分自身の全てを賭けたい。たとえ試合後にどうなったとしても勝ちにいく」と大金星に向けて闘争心を高めていた。

 また、弘中邦佳(Academia Az)対宮澤元樹(和術慧舟會東京本部)の対戦カードもあわせて発表された。
 弘中は2006年からUFCに挑戦している日本屈指の実力派ファイター。今後、創設が予想されるウェルター級GPの優勝候補だ。「海外で経験を積んだアグレッシブな戦い方をみてほしい。(DREAM.3の)ハンセン対アルバレスのようなベストバウトを演じたい」と久々の日本での一戦に向けて意気込みを語った。
 一方の宮澤はMMA4戦全勝と期待の新鋭。まだデビュー3年目と実績は少ないが勢いがある。今大会では和術慧舟會の大先輩・宇野薫と同じ舞台に立つ。「(和術)慧舟會の寝技をみせたい」と宮澤は試合に向けてアピールしていた。

 その他の対戦カードは以下のとおり。

「DREAM.5 ライト級グランプリ 2008 決勝戦」
2008年7月21日、大阪城ホール
開場14:00 開始15:00

【追加決定カード】
〔ミドル級ワンマッチ〕
秋山成勲(フリー)×柴田勝頼(ARMS)
〔ウェルター級ワンマッチ〕
宮澤元樹(和術慧舟會東京本部)×弘中邦佳(Academia Az)
〔ライト級グランプリリザーブマッチ〕
ヨアキム・ハンセン(ノルウェー/フロントライン・アカデミー)×ブラックマンバ(インド・フリー)

【参戦決定選手】
マーク・ハント(ニュージーランド/リバプールキックボクシング)

【既報対戦カード】
〔ライト級グランプリ〕
(準決勝戦)
(1)宇野薫(和術慧舟會東京本部)×青木真也(パラエストラ東京)
(2)エディ・アルバレス(アメリカ/Fight Factory)×川尻達也(T-BLOOD)
(決勝戦)
(1)の勝者×(2)の勝者

〔フェザー級ワンマッチ〕
山本“KID”徳郁(KRAZY BEE)×ジョセフ・ベナビデス(アメリカ)