13日、北京五輪前哨戦である女子バレーボールワールドグランプリ決勝リーグ最終戦が横浜アリーナで行なわれた。日本は世界ランキング1位のブラジルと対戦。第1、2セットは2点差で落とすなど、善戦したものの、ストレート負けを喫した。
(写真:キャプテンとしてチームを鼓舞する竹下)


ブラジル 3−0 日本
(25−23、25−23、25−19)
 第1セットの序盤は一進一退の攻防が続いたが、ブラジルの強烈なサーブに日本のレセプションが崩され、5連続失点を喫し、8−12とリードが開く。日本も終盤には3連続得点を奪い応戦し、23−24と1点差に迫った。しかし、最後はWS栗原恵のサーブがエンドラインを割り、このセットを落とした。

 第2セットも日本は粘りを見せたものの、第1セットと同じく2点差でブラジルに連取される。

 迎えた第3セット、序盤にリードを奪ったのは日本だった。WS木村沙織がライトからスパイクを決めると、その木村のサーブでブラジルの守備が乱れ、3連続得点を奪った。しかし、ブラジルはエースのWSマリアーネ・ステインブレシェルを中心に強烈なスパイクを決め、ジリジリと追い上げる。11−11と並ばれると、WS栗原、WS木村のスパイクが連続でブロックされ、逆転を許した。

 一度ついたブラジルの勢いは止まらず。結局、6点もの差をつけられて第3セットを落とし、日本はブラジルにストレート負けを喫した。

 今大会でも、世界に勝つためにはレセプションがいかに重要かが示された。第3戦のイタリア戦のように、レセプションをしっかりと返すことができれば、スピーディなコンビバレーが展開できる。日本のバレーは世界に十分通用するのだ。

 北京五輪まで、残り1カ月を切った。柳本ジャパンは今後、合宿を経て北京へ向かう。果たして日本は北京で悲願のメダル獲得を実現できるのか。そのカギは“レセプション”にある。