BCリーグでは、前期のリーグMVP受賞選手を発表。投手部門では6月度の月間MVPを受賞した小山内大和投手(富山サンダーバーズ)が、野手部門では青木智史選手(新潟アルビレックスBC)が選ばれた。
【投手部門】小山内大和(富山サンダーバーズ)
       14試合(106回2/3) 10勝1敗 防御率1.43 97奪三振
<プロフィール>
1982年1月27日、岐阜県出身。土岐北高校、金沢総合科学専門学校、宮城建設、愛媛マンダリンパイレーツを経て今季、富山に入団。昨年チーム一の9勝を挙げたものの、今季はヒジ痛で戦線離脱している小園司の穴を埋め、エースとしてチームに大きく貢献。前期優勝の立役者となった。183センチ、80キロ、右投左打。

 抜群の制球力でリーグ新記録となる4試合連続完封を含むハーラートップの10勝を挙げる。最終戦の新潟戦では最後の一人を任され、見逃し三振に仕留めて優勝投手となった。防御率、奪三振でもリーグトップを誇り、3冠を達成している。

【野手部門】青木智史(新潟アルビレックスBC)
        35試合128打数38安打 打率.297 本塁打9 打点28 盗塁1
<プロフィール>
1979年9月10日、神奈川県出身。小田原高校では甲子園に一度も出場していないが、走攻守三拍子そろった逸材として、ドラフト6位で広島に指名され、将来を嘱望される。しかし、ケガが多く、1軍での出場機会がないまま2000年オフに戦力外通告を受けた。その後渡米し、3年間メジャーリーグのトライアウトを受け続ける。03年にようやくシアトル・マリナーズ1Aと契約するも、その年限りで解雇され、その後は豪州のセミプロチームや米独立リーグなどを渡り歩く。05年に帰国し、ウェルネス魚沼へ。同チームが休部したのを機に創設されたセガサミーで昨年までプレーした。今季、球団トライアウトを経て新潟に入団し、打の大黒柱としてチームを優勝に導いた。187センチ、100キロ、右投右打。

 前期は本塁打、打点の2冠に輝き、主砲としての役割を果たした。野手では最年長の青木。野手のキャプテンとして精神的にもチームを引っ張っている。長打力もさることながら、チームトップタイの四球数(16)を誇る選球眼のよさも光る。