18日、「DREAM.5」(7月21日、大阪城ホール)に出場する予定だった山本“KID”徳郁(KRAZY BEE)が右膝前十字靱帯の断裂により、同大会を欠場することが発表された。都内で記者会見に応じたKIDは「すごく出場したかったので、残念で仕方がない。ファンの皆さんに謝りたいです」と無念の表情を浮かべた。
(写真:会見に松葉杖姿で登場したKID)
「DREAMの試合は全部会場で観ているし、今までにないくらい調子がよかった。昨日の夜は相当落ち込みました」と報道陣の前に姿をみせたKIDは声を詰まらせながら心境を語った。対戦を予定していたジョセフ・ベナビデス(アメリカ)に対しても、「もし逆に立場だったら僕は怒ると思う。キャンセルしてしまい申し訳ないです。復帰一発目で是非戦いたい」と謝罪の意を示した。

 ケガをしたのは17日の20時ごろ。スパーリングで飛び膝蹴りを繰り出し、着地した瞬間「バキン」という音が鳴った。激痛のあまりその時の記憶は定かでないという。医者の診断は全治6カ月。年内の復帰は難しそうだ。
「自分の回復力を信じ、できることならメスを入れずに、(全治6カ月の)半分で復帰したい。このケガを乗り越えてさらに強くなってみせる」。会見の最後には前向きな姿勢をみせた。今後は、精密検査を受け、その結果によっては手術なども視野に入れてリハビリに臨むことになる。KIDの代わりの出場選手は現在調整中。