8月24日、さいたまスーパーアリーナで開催される「戦極〜第四陣〜」の記者会見が24日、都内ホテルで行なわれ、メーンイベントに登場する五味隆典(久我山ラスカルジム)やライト級グランプリに出場する北岡悟(パンクラスism)ら6選手が出席した。ハン・スーファン(CMA KOREA)と対戦することが決まった五味は「20代最後の試合がメーンなので、最高の舞台をしっかり盛り上げたい」と戦極での初めての大役に向けて意気込みを語った。
(写真:第四陣に出場する6選手。左から廣田、北岡、五味、ハン、光岡、横田)
 五味と対戦するハンはボクシングをバックボーンとし、その剛腕でDEEP初の韓国人王者に輝いた強豪だ。五味の印象について聞かれると、「実物を目の当たりにして、ドキドキしています。昔から見ていた選手と戦えて夢のよう」と喜びの表情を浮かべた。
 五味も「自分が修斗でやっていた頃のファイトスタイルに似ている。ガッツがあって絶対にあきらめない素晴らしい選手」と相手を評価した。ただ自らと同じストライカーであるため、弱点は熟知している。「寝技が苦手なんでしょうけど、お客さんが何を望んでいるかを考えると難しい。どんな展開にも対応できるだけのトレーニングをするつもりです」と五味は軽量級第一人者として受けて立つ構えを示した。
 また、五味への挑戦権を懸けて争われるライト級グランプリについては、「ファンにどのような試合を見せるかが大切。どれだけ他の選手がアピールするか楽しみにしています」と余裕のコメント。さらに、先日行なわれたDREAMライト級決勝戦についても「自分が一度通った道。こちらが一歩先をいく試合をつくる」と語った。

 さらに、ライト級グランプリの4カードもあわせて発表された。北岡対クレイ・フレンチ(H.I.T. Squad)。光岡映二(和術慧舟會RJW)対ホドリゴ・ダム(アライアンスBJJ)。横田一則(GRABAKA)対ボーヤン・コセドナー(WFC)。廣田瑞人(GUTSMAN修斗道場)対ライアン・シュルツ(チーム・クエスト)。この8名が争うトーナメントの覇者が五味への挑戦権を獲得する。
 フレンチと対戦する北岡は、第二陣でイアン・シャファー(チーム・シャファー)をフロントチョークで秒殺し、ライト級戦線に名乗り上げた。「フレンチ選手は、自分が出られなかったPRIDEに出た、戦う意味のある相手です。いつも通り一本をとりたい」と試合へのモチベーションは高い。互いにレスリングを得意とするため、グラウンドの攻防が勝敗の鍵を握りそうだ。
 光岡とダムはいずれも実力でトーナメントの出場権を獲得した。レスリングの経験を持つ、寝技の実力者同士の対戦だ。光岡から「周りの顔ぶれをみると強豪ばかりで、自分が負けるかもしれません。でも今回は運で勝ちます」とジョークを交えての勝利宣言が飛び出した。
 コセドナーと激突する横田は、今回五味と対戦するハンに破れ、DEEPライト級王者から陥落した過去を持つ。しかし、キックボクシングのリングでK-1 MAX世界王者に輝いたアルバート・クラウス(チーム・スーパープロ)に勝利するなど、非凡な打撃センスがうかがえる。対するコセドナーはスロベニア・コンバットリーグ王者の肩書を持つ同国のスーパースターだ。 
 第2代Cage Forceライト級王者の廣田は、打撃を得意とするアグレッシブファイター。「戦極はとても大きな舞台。そこで勝ってこそ本物」と初のビックイベントを前に鼻息が荒い。対戦するシュルツはシドニー五輪レスリング銀メダリストだ。

「戦極〜第四陣〜」の大会概要は以下のとおり。

「戦極〜第四陣〜」
2008年8月24日、さいたまスーパーアリーナ
開場14:30 開始16:00

<決定対戦カード>
〔ライト級ワンマッチ〕
五味隆典(久我山ラスカルジム)×ハン・スーファン(韓国/CMA KOREA)
〔ライト級グランプリシリーズ2008〕
北岡悟(パンクラスism)×クレイ・フレンチ(アメリカ/H.I.T. Squad)
光岡映二(和術慧舟會RJW)×ホドリゴ・ダム(ブラジル/アライアンスBJJ)
横田一則(GRABAKA)×ボーヤン・コセドナー(スロベニア/WFC)
廣田瑞人(GUTSMAN修斗道場)×ライアン・シュルツ(アメリカ/チーム・クエスト)

<既報対戦カード>
〔ヘビー級ワンマッチ〕
ピーター・グラハム(オーストラリア/A・E FACTORY)×モイス・リスボン(フランス/ヨーロッパ・トップチーム)
〔ミドル級ワンマッチ〕
瀧本誠(吉田道場)×フランク・トリッグ(アメリカ/RAW Team)