北京五輪開会式を翌日に控えた7日、サッカー男子のグループリーグ8試合が行われた。グループBの日本はアメリカに0−1で敗れた。

【男子サッカー】 後半開始直後に失点許す
◇グループB
日本代表 0−1 アメリカ代表
【得点】
[米]スチュアート・ホルデン(47分)
 猛暑の中で行われた五輪初戦は、前半開始からしばらくは一進一退の攻防が続く。日本はMF香川真司のワンツーからの突破などで攻撃のリズムを作っていく。

 そして最初の決定機が日本に訪れる。前半21分、右コーナーキックをきっかけにDF内田篤人が香川からワンツーを受けゴールライン付近へ鋭く切り込み、低いクロスボールを上げる。ボールはゴール前を横切ってファーサイドのDF森重真人の足元へ。しかし森重のシュートはヒットせず、ボールは力なくゴール左サイドへ外れる。

 得点こそ入らなかったものの、この攻撃をきっかけに流れは日本に傾く。右サイドからの攻撃が目立ち、前半27分、40分と右からのクロスに攻撃的MFに入った谷口博之が飛び込んでシュートを試みるも、アメリカゴールを割るまでには至らない。前半は0−0のまま、試合を折り返す。

 後半開始直後の2分、日本に痛恨のプレーが生まれた。米国の右サイドをDFマーベル・ウィンがオーバーラップし、低いクロスボールをゴール前に上げた。このボールをDF水本裕貴がクリアするものの、ボールはペナルティエリアに落ちる。これをMFスチュアート・ホルデンが拾い、左足で強烈なシュート。GK西川周作が反応をみせ、セーブしようとするが、脇の下からボールはこぼれゴールに吸いこまれた。反町康治監督が再三、注意していた立ち上がりの時間帯での失点。日本は1点のビハインドを背負う。

 失点後も日本は攻撃の形を作るが、得点の雰囲気のあるプレーはなかなか生まれない。後半19分に李忠成、27分に豊田陽平、38分に岡崎慎司を投入し、攻撃の駒を多くそろえて反撃に転じたかったところだが、天津の猛暑によって選手の動きは鋭さが見えなくなっていった。

 終始押し気味な展開でも得点を奪うことができず、ロスタイムの4分も経過したところでホイッスルが鳴り、0−1で試合終了。日本は大事な初戦を落とし黒星スタートとなった。日本代表は10日にナイジェリアと、13日にオランダとグループリーグ突破を目指し、残りの2戦を戦う。

<日本代表出場メンバー>

GK
西川周作
DF
水本裕貴
長友佑都
森重真人
内田篤人
MF
本田圭佑
梶山陽平
→李忠成(64分)
谷口博之
香川真司
→岡崎慎司(83分)
本田拓也
FW
森本貴幸
→豊田陽平(72分)