10日に行われた競泳男子400メートル個人メドレー決勝で、今大会史上最多の8冠を目指すマイケル・フェルプス(米国)が4分3秒84の世界新記録で1つ目の金メダルを獲得した。予選で4分7秒82の五輪新記録マークしたフェルプスは、決勝でも圧倒的な力を見せ自らが持つ従来の世界記録を1秒以上更新した。
 一方、男子100メートル平泳ぎ準決勝では、五輪競泳男子平泳ぎ2冠の北島康介(日本コカ・コーラ)が59秒55で1組1位、全体の2位となり、11日の午前に行われる決勝進出を決めた。

 同種目で59秒13の世界記録を持つブレンダン・ハンセン(米国)は2組に登場。59秒94で3位に入り、辛くも決勝進出を果たした。
 同じく2組に登場した末永雄太(チームアリーナ)は1分0秒67で決勝進出はならなかった。

 準決勝を1位で通過したのはアレクサンドル・ダーレオーエン(ノルウェー)。59秒16と前日の予選で自身がマークした五輪新記録をさらに塗りかえる好タイムで決勝進出を決めた。

北島康介選手のコメント
「記録を上げたかったが、準決勝ということでまぁまぁの泳ぎかなと思う。前半からいくことは考えていた。(決勝では)59秒前半くらいは出したい。明日は『勝つ』ということを頭に入れてレースをしたい」

 同日夜に行われた女子100メートル背泳ぎ予選では、中村礼子(東京SC)が59秒36の五輪新記録ともなる日本新記録をマーク、全体の2位で11日に行われる準決勝進出を決めた。レース後には「とにかく予選は落ち着いて、やってきたことを確認するために泳いだ。次につながると思う。どの国の選手も予選からしっかり泳いでいる。そういう練習はしてきているので、意識して泳いだ。準決勝も落ち着いて臨みたい」と語った。
 予選、中村と同じ組で泳いだ伊藤華英(セントラルスポーツ)は1分00秒16、全体の8位で同じく準決勝進出を決めた。

 男子100メートル背泳ぎ予選では、宮下純一(ホリプロ)が54秒12の全体で10番目のタイム、森田智己(セントラルスポーツ)が54秒21の同じく12番目のタイムで準決勝進出を決めた。

 男子200メートル自由形予選では、奥村幸大(イトマンSS)が1分46秒89の日本新記録を樹立、全体の8番目で準決勝進出を決めた。内田翔(群馬SS)は予選落ち。女子400メートルの柴田亜衣(チームアリーナ)も予選敗退となった。