12日、女子マラソンのアテネ五輪金メダリスト野口みずき(シスメックス)が、北京五輪出場を断念したことが明らかとなった。練習が十分にできないために野口側から出場しない意向を示してきたという。
 野口は本番に向けたスイスでの合宿中に足の痛みを訴え、予定を早めて帰国。京都市内の病院で検査を行った結果、大腿二頭筋、半健様筋を損傷していることが判明した。

 10日には野口を指導するシスメックスの藤田信之監督と日本陸連の沢木啓祐専務理事が京都市内で会見を行い、検査結果を発表。「今後の回復の状況で(五輪に)出場できるかを含めて考えていきたい」と状況を説明していた。

「最後まで諦めずに出場したい」と出場の意向を示してきた野口だったが、北京のスタート地点に立つことなく、女子マラソン史上初となる五輪連覇に向けての夢は断たれた。