ソフトボールの1次リーグが12日スタートし、日本は初戦で前回大会銀メダルのオーストラリアと対戦した。日本は3−3の同点で迎えた2回、内野ゴロで1点を勝ち越し。このリードを守りきり、4−3で勝利した。
◇1次リーグ
 廣瀬、好走塁で決勝点もぎとる
オーストラリア代表 3 = 0300000
日本代表       4 = 310000×
勝利投手 上野
敗戦投手 ローチ
本塁打   (オ)ティトキューム2ラン、ボワリングソロ
       (日)馬渕3ラン

 オーストラリアは日本にとって因縁の相手だ。前回大会、準決勝で日本の金メダルの夢を打ち砕いた。しかも1次リーグ初戦でも日本を下している。

 その強豪に日本は先制パンチを見舞う。初回、1死2、3塁の得点機をつかむと、4番・馬渕智子がセンターオーバーの3ラン。幸先よく3点を先行した。

 ところが直後、エースの上野由岐子が突如崩れる。1人ランナーを背負って、5番のティッカムに甘く入ったチェンジアップを痛打。打球はレフトポール脇に飛び込む2ランとなった。2死をとったものの、今度は8番・バワリングに外の低めのボールを引っ張られてライトスタンドへ。3−3。まさかの1イニング2被弾で日本は同点に追いつかれた。

 しかし、日本はその裏、無死1、3塁と勝ち越しのチャンスをつくり、1番・狩野亜由美がセカンドゴロを放つ。前進守備の正面を突いた当たりだったが、3塁走者の廣瀬芽がスタートよくホームに突っ込む。きわどいクロスプレーになったが、相手キャッチャーのタッチをかいくぐった廣瀬の好走塁に軍配が上がった。日本は4−3と1点を勝ち越す。

 3点を失った上野だったが、3回以降は立ち直る。内角を突く直球とタイミングを外す変化球で要所を締め、6回の2死1、2塁のピンチも次打者をセンターライナーに打ち取った。最終回は三者凡退で締め、初戦をモノにした日本は13日の第2戦で台湾と対戦する。