13日、女子バレーボール1次リーグ予選第3戦で日本は40年ぶりに五輪の舞台に戻ってきたポーランドと対戦した。途中、サイドのアタッカー陣による強烈なスパイクと高さのあるブロックに苦しんだものの、日本はフルセットの末にポーランドを下し、2勝目を挙げた。

日本 3−2 ポーランド
(25−21、25−20、18−25、23−25、15−11)
 第1セット、日本はいきなり3連続失点を喫し、出鼻をくじかれた。しかし、そこから徐々に持ち直し、多彩な攻撃で追い上げた。6−7でようやく1点差に迫ると、WS栗原恵のサーブでレシーブを崩し、一気に逆転に成功する。そこからは激しい攻防戦が続いたが、日本は一度もリードを許すことなく、第1セットを先取した。

 続く第2セットも奪った日本は2勝目に王手をかけた。流れは完全に日本にあり、このままストレート勝ちする勢いがあった。しかし、この日本戦に負ければ3連敗を喫し、決勝トーナメント進出に黄色信号が灯るポーランドが脅威の粘りを見せた。

 第3セット、序盤からポーランドの攻撃陣が次々と強烈なスパイクを決め、試合の主導権を握る。日本も中盤には4連続ポイントを奪って応戦するも、力及ばず。このセットを落としてしまった。

 第4セットは序盤、互いに一歩も譲らず、サイドアウトの取り合いとなる。中盤、ポーランドが3連続ポイントを奪って頭一つ抜けるも、終盤には日本がWS木村沙織、栗原のスパイクなどで逆転に成功。23−21とし、勝利まであと2ポイントと迫る。ところが、ポーランドエースのWSスコブロニスカの強烈なバックアタックに手こずり並ばれると、それまで完璧に決まっていたMB杉山祥子のブロードがポーランドの壁につかまる。逆にポーランドにセットポイントをつかまれてしまった。最後はエースの栗原に託すも、栗原のスパイクは惜しくもラインを割り、このセットを落とした。

 迎えたファイナルセット、リードを奪ったのは日本だった。連続ポイントで徐々にポーランドを突き放した日本。栗原のスパイクで14点目を奪うと、最後は木村がきれいにストレートのスパイクを決めてゲームセット。これで通算成績を2勝1敗とした日本は、決勝トーナメント進出にまた一歩近づいた。第4戦ではキューバと対戦する。