14日、男子バレーボール1次リーグ予選第3戦で日本は地元中国と対戦した。既に2連敗を喫していた日本にとって、絶対に負けられない試合だったが、惜しくもフルセットの末に敗れ、3連敗を喫した。

中国 3−2 日本
(25−20、25−23、17−25、16−25、15−10)
 第1、2セット、日本は中国に攻撃パターンを読まれ、高いブロックに苦戦。流れを変えようと、セッターを先発の朝長孝介から宇佐美大輔に、また攻撃陣には大学生の新鋭、WS清水邦広や福澤達哉を投入するも、中国の勢いは止まらず。日本はセットを連取され、窮地に立たされた。

 だが、日本はここから勝利への執念を見せた。第3セットの序盤は1点を争う一進一退の攻防が続いた。14−14から日本はWS越川優の強烈なジャンプサーブで中国のディフェンスを崩し、6連続ポイントを奪った。その越川のサービスミスで一度は流れを切られたが、すぐにWS石島雄介のスパイクで再びサイドアウトを取ると、山本が2本連続でスパイクを決め、8ポイント差とした。中国のサービスミスでセットポイントをつかむと、最後は山本のジャンプサーブが決まり、まずは1セットを奪い返した。

 第4セットも多彩な攻撃で序盤から主導権を握った日本が奪い、勝負は最終セットに持ち越された。その最終セット、頭ひとつ抜け出したのは中国だった。7−7から2連続ポイントでリードを奪った中国は、さらにサーブ、ブロックが決まり、日本を突き放す。日本も当たっている越川、山本にボールを集めて応戦するも、大声援に後押しされた中国の勢いは日本よりも上回っていた。結局、日本は5ポイント差をつけられてこのセットを落とし、3連敗。決勝トーナメント進出に黄色信号が灯った。