野球の1次リーグ第3戦が行われ、日本はオランダを6−0で破り、連勝をおさめた。立ち上がりの初回、今大会そろってノーヒットだった3番・森野将彦、4番・新井貴浩の連続タイムリーなどで4点を先制。3人の投手リレーでオランダに得点を与えなかった。これで通算成績は2勝1敗。
◇1次リーグ
 4番・新井、お目覚めの2安打
オランダ代表    0 = 000000000
日本代表      6 = 40000002×
勝利投手 杉内
敗戦投手 スミット
本塁打   (日)G.G.佐藤ソロ

 日本は格下相手に初回から先制パンチを浴びせる。四球とヒットで無死1、3塁のチャンスをつくると、森野将彦がスライダーを流し打ってレフトへのタイムリー。さらには4番・新井貴浩が初球の甘いボールを叩いて、右中間を破る。続く稲葉篤紀の犠牲フライもあり、日本は幸先よく4点を先行した。

 先発の杉内は初回にストレートの四球1つを与えるが、以降はコーナーにボールを集め、4回まではノーヒットピッチング。前日まで2試合連続無得点のオランダ打線を牛耳った。

 早く追加点を奪いたい日本打線だったが、角度のあるスミットのボールに2回以降は苦しめられる。3回、4回はノーヒットに抑えられ、5回は2死から森野、新井の連打でチャンスを築くも、稲葉がスライダーを打たされ、ショートフライに倒れた。

 6回、日本は代わった左腕のマークウェルの制球難を突き、2死満塁の大チャンスを迎える。しかし、期待の青木宣親はストレートを打ち損じてセカンドゴロ。気づけば7回を終わってヒット数は日本7本、オランダ4本。リードはしているものの、互角の戦いを強いられた。

 8回、日本はG.G.佐藤が左中間へホームランを放ち、待望の追加点をあげる。これをきっかけにようやく打線がお目覚め。前打席のチャンスで凡打に倒れた青木のタイムリー2塁打で6−0と差を広げた。

 投げては8回から田中将大が今大会2度目の登板。2つの四球を与える不安定な内容ながら、すべてのアウトを三振で奪い、1回をゼロに抑えた。そして最終回は川上憲伸。直前の強化試合ではメッタ打ちにあっただけに状態が気がかりだったが、無難に1回を3人で片付けた。日本は16日、アジア予選でも激闘を戦った韓国代表と対戦する。