16日、自転車トラック競技ケイリン男子決勝が行われ、永井清史選手が銅メダルを獲得した。ケイリンで日本人がメダルを獲得したのは、シドニーオリンピックで正式種目になってから初めて。自転車競技では、前回のアテネ大会ではチームスプリントで銀メダルを獲得している。
 250メートルのバンクを8周して行われるこの競技、前半の永井は最後方につけて、上位をうかがう。残り3周となって徐々に順位を上げるとラスト1周で2番手へ。最後の直線で1人にかわされ、3着にはなったが、堂々の銅メダルとなった。

 永井は1回戦で4位となり、敗者復活戦にまわったものの、ここを1位通過。準決勝は2位で日本勢初の決勝進出を果たした。ケイリンはその名が示すとおり、日本が発祥の競技。欧州の強豪がひしめく中、ようやく本場の意地を世界に示した。