16日、男子バレーボール1次リーグ予選第4戦で日本は五輪初出場のベネズエラと対戦。いずれのセットも接戦を演じた日本だったが、最後までベネズエラの攻撃を封じることができず、ストレート負けを喫した。これで4連敗となった日本は、最終の米国戦を残して予選敗退が決定した。

ベネズエラ 3−0 日本
(25−23、25−21、25−23)
 中国との壮絶な戦いに競り負け、3連敗を喫した日本にとって、決勝トーナメント進出するためには絶対負けられない大一番となったこの試合、第1セットの序盤は南米王者のベネズエラに対し対等に渡り合った。しかし、ベネズエラの強烈なジャンプサーブにレシーブを崩され、徐々に離されていった。日本もMB山村宏太のジャンプフローターサーブで相手のレシーブを崩し、同点に追いつくも最後はあと一歩及ばず、2ポイント差でこのセットを落とした。

 第2セットは中盤以降、日本がリードを保ち、優位に試合を進めた。ところが、再びサーブで崩され、5連続ポイントを喫して逆転される。途中出場の現役大学生のWS福澤達哉のスパイクで応戦するも、大事なところでサーブにミスが出るなど、最後まで追いつくことができなかった。

 背水の陣で臨んだ第3セット、日本は途中からキャプテンのWS荻野正二、同じくベテランのMB齋藤信治を投入した。中盤までは一進一退の攻防が続くも、高さとスピードのあるスパイクを止めることができず、4連続失点を喫して12−16とリードを広げられた。ここからは再びサイドアウトの奪い合いとなる。日本は終盤、スーパーエースのWS山本隆弘に代えて新鋭のWS清水邦広を投入。荻野、齋藤のベテランと福澤、清水の若手が奮闘した。清水のバックアタックがきれいに決まり、23−24と1ポイント差に追い上げるも、最後はベネズエラの強烈なスパイクが決まり、ゲームセット。4大会ぶりに五輪の舞台に戻ってきた日本だったが、世界の壁は厚く、メダル獲得の夢は早くも破れた。