陸上男子ハンマー投げ決勝が行われ、アテネ五輪金メダリスト室伏広治(ミズノ)は80.71メートルで5位に終わり、同種目の連覇はならなかった。優勝は82.02メートルでプイリモジュ・コズムス(スロベニア)だった。
 予選を2位で通過した室伏だったが、決勝では表彰台に上ることはできなかった。1投目は79.47メートルとファールをせずに記録を残すような余裕の投てきに見えた。2投目は80.71メートルを投げこの時点で3位につける。結果的にはこの2投目が今夜の最長記録になった。
 3本目終了時点で4位につけ、最終投てきまで許される上位8名に残った。ここから逆転優勝を狙いたかったが、4投目、5投目も記録は伸びず、順位は逆に5位に後退してしまう。
 最終投てきとなる6投目。しかしここでもお馴染みの“雄叫び”を聞くことはできなかった。77.26メートルという記録に終わり、2大会連続のメダルには届かず、5位入賞となった。

 決勝後、室伏は「今の精いっぱいの結果が残せた。みなさんの応援があったからこそ、ここまでの結果が残せました。いい動きもできたし、惜しい投てきもあったけど、今の自分の力は出せたと思います。決勝の1時間はアテネからの4年間を凝縮したような素晴らしい時間でした。また次がんばります」とすがすがしく語った。