17日、女子バレーボール1次リーグ予選最終戦で日本はアテネ金メダルチームの地元・中国と対戦した。序盤に最大9ポイントもの大差をつけてリードを奪った第1セットを逆転負けした日本は、そのショックから立ち直ることができず、18本ものブロックを決められるなど中国に完敗。1セットも奪うことができずにストレート負けを喫し、A組4位が確定した。

中国3−0 日本
(26−24、25−16、25−14)
 ともに2勝2敗で既に決勝トーナメント進出が決定している日本と中国。今日の結果によって予選順位が決まり、準々決勝の相手が決定する大事な試合となった。

 第1セット、日本はWS木村沙織のサーブから怒涛の7連続ポイントを奪い、最高のスタートを切った。全くリズムが戻らない中国は早々と攻撃の要であるエースと司令塔を代える。ところが、中国にとってはこれが功を奏した。エースに代わって入った20歳の若きアタッカーが次々とスパイクを決め、中国は6連続を含む連続ポイントの応酬で逆転に成功した。日本も粘りを見せ、24−24と並ぶも、中国の速い攻撃とブロックを決められ、落としてしまった。

 最大9ポイントもの差をつけながら第1セットを奪えなかった日本は、その後もリズムを取り戻すことができなかった。第2セット、今度は序盤から中国に最大10ポイントものリードを奪われた。日本は相手のミスから訪れたチャンスをいかすこともできず、最後まで流れを引き寄せることができなかった。

 後のない日本は第3セット、MB荒木絵里香が孤軍奮闘し、先にリードを奪った。しかし、大声援に後押しされた中国の勢いは一度つくととめることができなかった。WS栗原恵、さらにその栗原に代わって入ったMB大村加奈子、そして荒木と日本のスパイクがことごとくブロックにかかり、8連続失点を喫した。一方、日本はブロックポイントを奪うことができず、攻撃も守備も中国に圧倒されてしまう。結局、息を吹き返した中国の前になす術がなかった日本は、第3セットも落とし、完敗に終わった。

 これで2勝3敗とした日本は予選A組の4位が確定した。準々決勝では予選全勝と圧倒的な力を見せたB組1位のブラジルと対戦する。