23日、国家体育場(通称、鳥の巣)でサッカー男子決勝が行われ、アルゼンチンがナイジェリアを1−0で下し、アテネ大会に続き金メダルを獲得した。

【男子サッカー】 猛暑の中の接戦制し、40年ぶりの連覇
決勝
アルゼンチン代表 1−0 ナイジェリア代表
【得点】
[ア]アンヘル・ディマリア(57分)
 リオネル・メッシ(バルセロナ)、ファン・ロマン・リケルメ(ボカ・ジュニオール)らを擁するアルゼンチンは、1968年メキシコ大会のハンガリー以来40年ぶりの連覇を目指した。一方、ナイジェリアはアトランタ大会での金メダルチームだ。その時の決勝の相手もアルゼンチン。12年前の再現を狙うべく、鳥の巣に乗り込んできた。

 決勝は立ち上がりからアルゼンチンがボールを支配した。対するナイジェリアは、身体能力の高さを武器に速攻からチャンスを作っていき、両チームが持ち味を生かした好ゲームが展開された。前半は双方チャンスを作るが得点は上げられず、0−0で折り返した。

 試合が動いたのは後半12分。アルゼンチンが自陣でボールを奪いカウンターを仕掛ける。センターライン手前からメッシが前線にスルーパス。このボールにアンヘル・ディマリア(ベンフィカ)が走り込みGKと1対1になる。ここでディマリアは落ち着いてループシュートを放つ。シュートはゆっくりとナイジェリアゴールに吸い込まれ、1−0となった。

 ナイジェリアも同点に追いつくために必死にボールを追いかける。後半25分過ぎから波状攻撃でゴールにせまるが、アルゼンチンの堅守を崩すことができない。かたやアルゼンチンは余裕のある動きでボールを回し、時折見せる鋭いカウンターで時間をたっぷり使っていった。そしてこのまま試合終了。1−0でアルゼンチンが勝利し、オリンピック連覇を達成した。