23日にシンクロナイズドスイミングチームフリールーティン(FR)が行なわれ、日本は47.167で、前日との合計が95.167の5位となり、メダルには届かなかった。
 FRで地元の大きな声援を受けたライバル・中国の演技は48.750だった。この時点で中国の上に立つためには49.167という高得点が必要になった。

 中国の直後に登場した日本の演技は、竜神をテーマにしたプログラム。勢いのある泳ぎと高さのある足技がみどころだ。8人が息の合った泳ぎをみせたが、終盤にややばらつきがあった。演技終了後には、選手がプール内で気を失うハプニングが起きた。それほどまで満身創痍の泳ぎだった。

 得点は48.167で中国には1.000及ばず、この時点で2位。日本より後に演技をしたスペイン、ロシアに抜かれ4位となった。また、種目終了後の裁定で、日本の演技中にプールの底に足がついた選手がいたとして、1.000の減点となり、最終的に5位という順位になった。日本はシンクロのチーム種目が始まった1996年アトランタ大会から初めてメダルを逃した。

 1位はオリンピック3連覇となったロシア。フリールーティンでは50.000満点を記録した。2位にはスペイン、3位には中国が入った。

鈴木絵美子選手のコメント
「チームに勢いを出したかった。自分たちの演技ができたのでよかった。多くの人たちの応援が私たちの力になった」

原田早穂選手のコメント
「結果は結果として受け止めたい。自分たちの泳ぎができたので悔いはない。厳しい戦いだったがあきらめずに泳げた」