25日、北京オリンピックに参加した日本選手団の本隊が帰国し、都内ホテルで記者会見を行なった。選手団の主将を務めた柔道男子100キロ級の鈴木桂治(平成管財)選手と旗手の福原愛(全日空)選手に加え、水泳男子平泳ぎ100m、200mの2冠を達成した北島康介(日本コカ・コーラ)ら各競技のメダリスト9名が出席し、北京オリンピックでの感想を述べた。
(写真:前列左から北島康介選手、福田富昭日本選手団長、鈴木桂治選手、福原愛選手)
 冒頭に福田富昭団長から五輪の総括があり、「世界全体の競技レベルが向上し、そう簡単に勝てないことがわかった。日本選手団の結果は大変いい成績とは言えないが、決して悪い成績ではない。チームジャパンとして選手がまとまって、よく戦ってくれた」と今大会での日本選手の成績を分析しつつ、最後には選手全員の労をねぎらった。

 続いて日本選手団主将の鈴木選手からは「主将という立場で、自分の試合が終わっても様々な種目を観戦することができた。主将としてだけでなく、一人のファンとして感動した」とコメント。福原選手は「一生忘れられない経験ができた。メダリストの人たちを見習って、人としてアスリートとして成長していきたい」と4年後のロンドンへの抱負を語った。

 各競技のメダリスト9名も出席し、それぞれがオリンピックを振り返った。金メダル2つと銅メダル1つを獲得した北島は「個人の成績はもう別の場所で話してしまったので」と前置きした上で、「初めて閉会式に出席して、旗手をやらせていただいたのは光栄でした」と開会式も含め、初めて五輪の式典に出席した感想を口にした。

 銅メダルを獲得した4×100mリレーのアンカーを務めた朝原宣治(大阪ガス)は「個人としては最高の結果。他の3人は今回の経験を踏まえ4年後を目指すと思うが、自分は今回以上の成績が残せるよう、サポート役に徹していきたい」と後輩たちへエールを送った。
(写真:念願のメダルを獲得した朝原選手)