北京五輪に出場した日本代表選手団の解団式が26日午前、東京都内のホテルで行われた。日本選手団の主将を務めた柔道男子100キロ級の鈴木桂治(平成管財)、旗手を務めた卓球女子の福原愛(全日空)の手によって、選手団旗が日本オリンピック委員会(JOC)に返還された。
(写真:福田団長に選手団旗を返還する福原選手、鈴木選手)
 解団式には水泳男子平泳ぎ100m、200mの2種目で2連覇を果たした北島康介(日本コカ・コーラ)を始め、計25個のメダルを獲得したメダリスト、各競技の代表選手、JOC役員など総勢約350人が出席した。

 式の冒頭に竹田恒和JOC会長や松野博一文部科学副大臣から、選手、スタッフへの労いの言葉があり、その後、福田富昭日本選手団長から日本選手団の総括があった。「世界全体の競技レベルが向上しており、簡単に勝てる種目はなくなった。そんな中、日本選手団の全員が力の限り戦って結果を残してくれた。7つの競技での連覇と若い力の台頭が目立つ五輪だった」と締めくくった。

 鈴木、福原の両名によって選手団旗が返還された後、58名のメダリスト全員にオリンピック特別賞を授与された。表彰されたメダリストたちは壇上で、それぞれ喜びの表情を見せていた。

 金メダル9、銀メダル6、銅メダル10の合計25個という成績で北京オリンピックを終えた日本選手団。今後、代表選手たちは2012年のロンドン大会に向け、新たな4年間へスタートを切っていく。