10月1日、日本武道館で開催される「K-1 WORLDMAX 2008 World championship Tournament Final」の会見が8日、都内ホテルで行われ、ミドル級トーナメントの準決勝、「K-1 甲子園」の準々決勝とともに、ライト級の2カードが組まれることが発表された。7月に創設されたライト級は今回が2戦目となり、いずれも日本人対決となる。会見にはライト級の上松大輔(チームドラゴン)、大月晴明(AJKF)ら4選手が出席し、試合への意気込みを語った。
(写真:対戦が決まった(左から)大宮司と上松)
 大宮司進(シルバーウルフ)×上松。ともに「K-1」2戦目の両者の対戦は、大宮司の持つISKAオリエンタル世界スーパーフェザー級王者のベルトを賭けた一戦になりそうだ。谷川貞治K-1イベントプロデューサーによれば、「現在、(タイトルマッチとして)ISKAに申請中」とのことで、これが受理されればタイトルマッチが実現する。
 会見では大宮司が「自分はベルトを賭けて戦うので、上松選手も負けたら坊主にするぐらいの約束をしてほしい」と“口撃”すると、上松も「負けるつもりはない」とこれを受託した。さらに上松は「日本人対決で勝てるどうかで、自分の本当の実力がわかる。必ず勝ちたい」と続けた。上松は“ライト級の魔裟斗”として、ルックスでも脚光を浴びるだけに、自身初のタイトルマッチで勝利してベルトを巻くのか、負けて髪の毛を失うのか目が離せない。

 ライト級のもう1試合、大月対梶原龍児(チームドラゴン)戦は世界王者同士の対戦となった。WPKC世界ムエタイライト級王者の大月とWFCA世界ライト級王者の梶原。この一戦でのベルト移動はないが、パンチに自信を持つ者同士の壮絶な“ど突き合い”が見られるだろう。
 梶原は「自分がキックを始めた頃からトップにいて、ずっと戦いたかった」と大月が目標の選手のひとりであることを明かした。一方の大月は、「勝って当たり前。自分の拳でなぎ倒します」と既に勝利を確信している様子だった。
(写真:自らの拳に自信を持つ(左から)大月と梶原)

 この日は、「K-1 甲子園」ベスト8の対戦カードも合わせて発表された。高校生ファイターたちは大晦日の「Dynamite!!」のリングを目指す。またミドル級トーナメント準決勝では魔裟斗(シルバーウルフ)と佐藤嘉洋(フルキャスト/名古屋JKファクトリー)が日本人対決を行う。様々なカテゴリーから日本キックボクシングのトップクラスが結集した10月1日の日本武道館のリングに注目だ。

「K-1 WORLDMAX 2008 World championship Tournament Final」
2008年10月1日、日本武道館
開場16:30 開始18:00

【決定対戦カード】
<第2リザーブファイト>
ブアカーオ・ポー.プラムック(タイ/ポー.プラムックジム)×ブラック・マンバ(インド/レボリューション・ファイトチーム)

<ライト級ワンマッチ>
大月晴明(AJKF)×梶原龍児(チームドラゴン)
大宮司進(シルバーウルフ)×上松大輔(チームドラゴン)

<K-1 甲子園 FINAL8>
HIROYA(主催者推薦/セントジョーンズインターナショナルハイスクール)×平塚大士(中部地区3位/愛知県立安城農林高校)
日下部竜也(中部地区優勝/愛知県立豊田高校)×佐々木大蔵(関東大会準優勝/東京都立立山高校)
嶋田翔太(主催者推薦/私立西武台高校)×村越凌(関東大会3位/神奈川県立平塚農業高校)
卜部功也(関東大会優勝)×坪井佑介(中部地区準優勝/静岡県立天竜林業高校)

【既報対戦カード】
<FINAL 準決勝>
魔裟斗(シルバーウルフ)×佐藤嘉洋(フルキャスト/名古屋JKファクトリー)
アンディ・サワー(オランダ/シュートボクシング・オランダ)×アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ/キャプテン・オデッサ)

<第1リザーブファイト>
城戸康裕(谷山ジム)×アルバート・クラウス(オランダ/チーム/スーパープロ)

<スーパーファイト>
小比類太信(BRAVI RAGAZZI)×ユーリ・メス(オランダ/イッツショータイム)
ニキー“ザ・ナチュラル”ホルツケン(オランダ/ゴールデングローリージム)×ヴァージル・カラコダ(南アフリカ/ウォーリア―ズミックスマーシャルアーツアカデミー)