グラクソ・スミスクライン株式会社が運営する喘息情報ウェブサイト「Zensoku.jp」にて、当HP編集長・二宮清純がナビゲーターを務める対談シリーズ「二宮清純のゼンソク人間学」が現在好評配信中です。幼い頃から喘息に悩まされてきた二宮が、病気を克服して活躍しているスポーツ選手や各界の著名人などをゲストにお招きします。喘息をいかに乗り越えるかというテーマで話を進める中で、この病気への理解を深め、患者さんを勇気づけることを目指しています。現在、広島東洋カープ・高橋建投手、喘息専門医の広島アレルギー呼吸器クリニック・保澤総一郎先生との対談を公開中です。
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(写真:ラストイヤーの市民球場内で高橋投手(中央)、保澤先生(左)と)
 当サイトでは高橋選手との対談の一部を特別にご紹介します。
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 喘息もバッターも気持ちで抑える!

二宮: 発作が頻繁に起こる時期はありますか?

高橋: やはり季節の変わり目ですね。今でも注意しないと出てしまいますね。

保澤: 喘息症状の方は、外からの刺激に対して敏感ですから、気温や気圧の変化、環境の変化は気をつけなくてはいけない要素です。

二宮: 練習中や試合中に喘息の症状が出たことはありますか?

高橋: 高校時代は、ヒーヒーいいながら試合に投げたこともありました。プロに入ってからも3、4回ありましたね。キャンプ中に発作が出て、練習を休んだこともありました。最近でひどかったのは2年前。中継ぎの役割を与えられていたんですけど、2週間くらい登板できませんでした。1軍にいながら別メニューでの調整を余儀なくされました。

二宮: 野球を始められたのはいつ頃?

高橋: 小学校4年生からチームに入りました。2、3カ月に1回のペースで発作が出たので、練習を休んだりした時期もありましたね。

二宮: 喘息のお子さんが、スポーツを行う上で注意しなくてはいけない点は?

保澤: 喘息は気道の慢性疾患なので、調子がいいと思っていても急に何かのきっかけで症状が悪化することがあります。日常生活は問題なく過ごせていても、呼吸機能の検査をすると、数値が標準より低い可能性があります。ですから、症状が出ているときには、その程度に応じた練習にする必要があります。でも、その点に留意していただければ、他の子どもたちと同じように運動していただいて構いません。喘息だからといって、スポーツをしてはいけないわけではありませんし、選手になることをあきらめる必要はありません。
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 高橋投手との対談後編は15日に更新予定です。どうぞお楽しみに!
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