グラクソ・スミスクライン株式会社が運営する喘息情報ウェブサイト「Zensoku.jp」にて、当HP編集長・二宮清純がナビゲーターを務める対談シリーズ「二宮清純のゼンソク人間学」が現在好評配信中です。幼い頃から喘息に悩まされてきた二宮が、病気を克服して活躍しているスポーツ選手や各界の著名人などをゲストにお招きします。喘息をいかに乗り越えるかというテーマで話を進める中で、この病気への理解を深め、患者さんを勇気づけることを目指しています。現在、広島東洋カープ・高橋建投手、喘息専門医の広島アレルギー呼吸器クリニック・保澤総一郎先生との対談を公開中です。
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(写真:CS出場はならなかったものの、前半戦を中心に好投をみせた高橋投手)
 当サイトでは高橋選手との対談の一部を特別にご紹介します。
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 喘息を乗り越え、45歳まで現役を!

二宮: 喘息の患者さんが30代後半から40代と年齢を重ねていく中で留意すべき点は?

保澤: 残念ながら喘息は慢性の気管支の病気なので、完全に治すことは難しいのですが、症状が出ないようにコントロールすることは可能です。そのためにも症状が出た時だけでなく、調子が良い時にも治療をきちっと続けて、さらに一段、二段いい状態をキープすることが大切でしょう。
  高橋さんの場合、少し息苦しいとか息がひっかかるという喘息の状態が当たり前になっていて、さほど気にされていないようですが、今感じているひっかかりがなくなれば呼吸機能が上がって、もっともっとパワーが出るはずです。おそらく45歳まで現役で投げられますよ。

高橋: 佐々岡(真司)さんが40歳で去年、現役を引退されたので、それを超えることが今の目標です。現在、40歳を過ぎて現役を続けている方は、工藤(公康)さんにしろ、(山本)昌さんにしろ、200勝以上をあげている。そういったピッチャーに年齢だけでも近づけることはうれしいですね。あまり先のことまで考えるのではなく、「1」という数字にこだわって1年1年、1日1日を大事にしていきたいですね。

二宮: さて、今年は市民球場のラストイヤー。感慨深いものもあるでしょう。

高橋: プロ入り以来10年以上、ホームとしてやってきた球場ですからね。フェンスぎりぎりに入るホームランに悔しい思いもさせられてきましたが、やっぱり外の球場はプレーする側もお客さんも気持ちがいい。歴史のある球場だけに寂しい思いがあります。

二宮: 神宮球場のようにフェンスを10メートルくらい後ろに下げたら、この場所でできるかもしれない(笑)。

高橋: それは毎年、ピッチャー陣から要望として出ていました(笑)。最後の最後にホームからフェンスまで、本当の距離を測ってみたいですね。両翼91.4メートルと書いてあるのですが、それより短い気がするんです(笑)。
  昔、満塁の場面でジャイアンツの村田真一(現バッテリーコーチ)さんの思いっきり泳いで打った当たりが、ヘナヘナヘナと上がってポテッと入ったことがあります。リリーフで打たれたので申し訳なかった。今でもよく覚えているホームランですね。新球場は両翼が広くなりますから、うれしいような寂しいような(笑)。
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