今年の独立リーグ王者を決定する「日本独立リーグ・グランドチャンピオンシップ2008」が17日、香川・サーパススタジアムで開幕した。第1戦はBCリーグチャンピオンの富山サンダーバーズ先発・小山内大和と四国・九州アイランドリーグチャンピオンの香川オリーブガイナーズ先発・塚本浩二の投手戦となった。4回、エラーも絡んで3点を先行された富山は、打線がわずか1安打に抑え込まれ、0−3で初戦を落とした。
 小山内、4安打完投も敗戦投手(香川1勝、サーパス、1,340人)
富山サンダーバーズ   0 = 000000000
香川オリーブガイナーズ 3 = 00030000×
勝利投手 塚本(1勝0敗)
敗戦投手 小山内(0勝1敗)
セーブ   松尾(1S)

 各リーグを代表するエース対決にふさわしい投手戦だった。
 まずはレギュラーシーズン14勝をあげた香川先発の塚本。サブマリンから繰り出すボールで富山打線に凡打の山を築かせ、3回までパーフェクトに封じる。かたや最多勝(15勝)、防御率(1.42)の2冠に輝いた富山先発の小山内。こちらも丁寧な投球で3回まで被安打は1。テンポよく序盤が終了した。

 試合が動いたのは4回。香川は1死2、3塁のチャンスをつくり、5番・金井雄一郎がセンターへ鋭いライナーを放つ。これが犠飛となり、香川が先制する。さらに続く国本和俊の当たりをショートが後逸して2点目。その国本が7番・洋輔のレフト前ヒットで1塁から一気に生還し、3点目を好走塁でもぎとった。

 しかし、以降の小山内は完璧な内容をみせる。5回から8回までは4イニング連続で三者凡退。昨年まで愛媛のユニホームを着て、香川と対戦していた右腕が1年ぶりの四国で快投を演じた。そんなエースに応えたい富山だが、4回の初安打以降、快音が聞かれない。結局、8回までヒット1本に抑え込まれ、攻撃の糸口が見出せなかった。

 最終回、香川は米国マイナーリーグ帰りの松尾晃雅につなぐ磐石の投手リレー。松尾は140キロ台の速球を軸に、富山の攻撃を3人で終わらせてゲームを締めくくった。第2戦は18日、同じくサーパススタジアムで行われる。